【概要】
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アワやヒエよりももっと小さい、直径1mm程の種で、厳密にはシリアル(穀類)ではないが、一般的にシリアルの部類に入れられている(販売店の棚などで)。
右の写真のメタリックな部分は、普通サイズのスープスプーンなので、いかに小さいかおよその検討は付く筈。
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南米、メキシコ辺りが原産といわれ、古くから栽培されていたらしい。
熟した種の殻をむいて(上の写真は殻をむいてあるもので、そのまま使える)、また、若葉も食用となり、ほうれん草のように湯がいたり炒めたりして使える。
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種は、キノアを小さくしたような、極小さいが円盤形をしており、キノアよりもやや黄色みが強い。
加熱するとプチプチとした食感と、独特の甘味とナッツのような香ばしい風味がある。
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種は、粉末にしても利用され、小麦アレルギー対策に小麦粉に代えてクッキーなどに使われることがある。
ただし、グルテンを含まないため、膨らみが悪く、焼き菓子の中でも小麦粉に代えられる利用法は大分限られる。
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↑ アマランスの一種(晩秋:近所のボタニカルガーデンにて) |
【TOMATOより】
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家では殆ど必ず常備しています。
ご飯を炊く時にこのアマランス、粟(アワ)、その他気分と手持ち次第で黒い小粒のレンズ豆の一種(Bulga:レンズ豆のページ参照)、麻の実(同紹介ページ参照)、小麦粒などを雑穀米風に混ぜて炊くのが好きで、特にアマランスは粒が小さく、しつこくない程度の甘味を加えてくれるので、真っ白いご飯よりも味わいがアップします。 ただしここで使う丸粒白米又は胚芽米は、日本産ではないので、日本のお米の味とは比になりません。 それを前提として、味わいアップというまでです。
もう一つよく作るのがスープ。
ミネストローネ風、或いは端切れ野菜のお片づけスープ等、ザクザク切った野菜をブイヨンで煮て、このアマランスをパラパラと加えて火を通し、スープの浮き実ならぬ沈み実(?)に。 ミネストローネにパスタを入れるような感覚です。
プチプチとした食感が面白く、小粒だけれどなかなか味わい濃厚で、香ばしさとモチモチッとした独特の食感も好きで、BIO-Coopへ行く毎に一袋買ってきています。
フランスでは、ちょっと変わった穀類の品揃えの良いBIOの店でくらいしか見当たりません。 知名度もまだまだ低く、BIOショップでこれを手にしてレジで並んでいると、もう少し知名度の高いキノアなら使っているという人から、しょっちゅう食べ方を尋ねられるのですが・・・
普通はどうやって使うものとされているのかよく分からないので、回答は毎度同じ、「え〜っと・・・ 我流なんですけど、スープに入れて煮たりご飯に混ぜて炊いたり。 茹でるご飯じゃなくて炊くんですよ」といった調子。 ちなみに、フランス人はご飯は「炊く」のではなくスパゲッティのように茹でる人が殆どです。 炊飯器もあるけれど。 このため、「炊く」と指定しないと茹でこぼして折角のアマランスも茹で汁と共に逃がしてしまいかねないので。
最も一般的なのは、どうやらこの種を粉にしたもので、グルテンフリーなため小麦粉アレルギー持ちの人等には、一部の焼き菓子素材として人気なようです。
私は、粉は使ったことがありません(2006年半ば時点)。 そのうち試してみるかも。
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