マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


l'AOC du fromage フランスチーズのA.O.C.


◆「A.O.C.」とは?

A.O.C.とは、「Appellation d'Origine Controlee」の略称です
アクサン付の正式の記述はAppellation d'Origine Contrôlée、
カタカナにすると無理がありますが:アペラスィオン・ドリジン・コントロレ。

Appellation d'Origine Controléeとは、直訳するなら“管理された原産地名称”、辞書によれば“原産地統制名称”
フランスでは国が認定する制度の一種で、対象品(下記参照)に関して原産地や素材、産出地や地区などを限定し、定められた方法や時間等に乗っ取って出来上がった製品である事を保証する制度の事です。

対象品目は
・酒類:ワイン、ブランデー
・酪農製品:チーズ、バター、クリーム等乳製品
・農産品(フルーツ、野菜、オイル)
・その他今後追加される可能性大


◆「A.O.C.」は誰が決めるの?

L'Institut National des Appellations d'Origine(INAO)(AOC国立研究所といったところ?)という公共機関が調査・認定します。
→ 正しくは「フランス国立原産地呼称協会」。


◆チーズの「A.O.C.」とは?

上記A.O.C.の機関が、基準に基づいて申請のあったチーズについて審査し、認められたものだけがA.O.C.認定チーズとしてのタグ(右上のマーク)を付けて販売できます。
これがあると無いとでは、近頃流行&浸透中のISOのように販売の相手に対し、厳選された原料を使い認められた製造過程を経て記載されている地域において間違いなく製造された質の良いチーズである事の証明が出来、お値段もそれぞれに見合ったほぼ一定の額を提示できる利点があります。
また、消費者側も、品質保証基準として充分参考にしうるものと言われています。
フランスからのチーズを輸入している国の多くが、このマークの有無を参照しているのは確かでしょう。 つまり、自国内のみならず、世界に対してもその品質と生産地の保証をしてくれるマークというわけです。


◆「A.O.C.」マークが無いのは悪いチーズ?

A.O.C.としての認定を受ける事が出来たチーズには、このページ右上にある認定マークが添付されます。
A.O.C.チーズは着々と増えて来ており、これからも増えて行くものと思われますが、数あるフランスのチーズの大半はこの認定を受けていません。
それらを一概に良くないチーズであるとは言えないのは確かです。 何故なら、それぞれの土地でほんの少しを手作りしている酪農家は沢山居て、そうした人々の作り出すチーズの中にはA.O.C.付きチーズに負けないくらい美味しいものが沢山あるからです。
A.O.C.は厳選されたチーズが、原料となるミルクを出す乳牛の種類は勿論、チーズの製造過程それぞれのステップ、熟成期間、乳牛が食べる草に至るまで様々な細かい規定を厳密に守った、出身地も製法も確かなものである保証がなされているために安心して買う事ができるものの、AOCリストに含まれないチーズにも美味しく質の良いものは沢山あります。






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