マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
http://www.franco-japonais.com/tomato/
365のチーズ


Abbaye de Belval アベイ・ドゥ・ベルヴァル

  

AOC:なし
セミハードタイプ、低い円柱型
熟成期間:1ヶ月半
重量:4kg
サイズ:直径18cm、高さ5.5cmほど
生産地:ピカルディー
MG:45%


Côtes du Frontonnais、Gamay (Touraine)など、軽い赤ワイン、もしくはやや甘口の白ワインでも

Saint Pol sur Ternoiseから4km程の静かな森の間にたたずむ、小さな修道院:Abbaye de Belvalで作られるチーズ。
2004年初め現在、同修道院で4種類を製造しており、いずれもフランドル地方の修道院(僧院)チーズの製法にのっとって修道女達によって作られています。
・Le Trappiste Biere(Bière):ル・トラピスト・ビエール(ビールウォッシュ:写真のもの)
・Le Trappiste:ル・トラピスト(ナチュラル)
・Le Flamay d'Artois:ル・フラメ・ダルトワ
・Le Ternois:ル・テルノワ

「Le Trappiste Biere」(写真:上の重量などの表示はこのチーズについてです)
 :非加熱プレスタイプのチーズの外皮を、トラピスト・ビール「la Biere(Biè) trappiste de Westvleteren」で洗って熟成させる
このため、生地にもビールのほろ苦いような香りが沁み入り独特の風味に仕上がります。
外皮はつまむと指先にねっとりとくっつくようにモルジュ化し、明るいイエローがかったクリーム色の生地に向けて外皮近くはやや色が濃くなります。
生地はとろけるほどには柔らかくはないのに、舌触りはトロリと口の中で溶けて行くようなまろやかな印象。 ビールウォッシュの強烈さは控えめで、ウォッシュタイプにしては生地自体はミルクの甘味が濃くとても味わいやすいほうです。
サイズは「Le Trappiste Biere」と「Le trapiste」は4kg程の中型、「Le Flamay d'Artois」と「Le Ternois」は500g、400gの小型サイズのようです。
産地以外に出回る確立が高いのは、4種類の中でもビールウォッシュタイプ。 少なくともCentre地方のこの辺りではいずれもやや珍しく、ビールウォッシュ以外は殆ど見かけません。


TOMATOより:ビールで洗うタイプはあまり好きではないのですが、名は知られていても産地外では誰もが販売しているわけでもないちょっと(ほんの少しだけですが)珍しいチーズなので、久しぶりにほんの少し買って来たものです。
熟成具合によっては生地がまだ少し固いこともあるかと思いますが(若めならね)、私の行きつけのチーズ屋さんは殆どのものが熟成頂点に近いので、良い具合に出来上がっており、おやつに2人でペロリと平らげてしまいました。 サンドイッチにしても美味しいです。

2004年1月8日







© Mme.TOMATO : "Gourmets Garden" de Mme.TOMATO
All rights reserved / Tous droits résérvés