マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Bella Lodi ベッラ・ローディ

  
AOC:なし
タイプ:ハード、丈の低い樽型
熟成期間:18ヶ月〜
重量:
サイズ:直径約cm、高さ約cm
主生産地:イタリア、ミラノ近郊
MG:32%



見た所は、パルミジャーノによく似たハードタイプ。 パルミジャーノ同様、切り込みを入れて専用のヘラを刺して割るようにして切り分けられるため、切り口が真っ直ぐでない場合がある。 そうした場合、切り口はパルミジャーノ同様、粒状のざらついた生地が見られる。
外皮には、黒く着色されたものとされていないものの2タイプあり、外皮が黒いものはフランスでは「Bella Lodi à croûte noire (a croute noire):ベッラ・ローディ・ア・クルート・ノワール」、また、一部では「Parmesan noir:パルムザン・ノワール(黒いパルメザンの意味)」とも呼ばれる。 ただし、フランスよりもカナダでの方が知名度は高い模様(ただしカナダは、法による規制が無いのか、偽物チーズの宝庫なので、果たして本当にイタリアから輸入したものなのかは不明)。
ちなみに黒い外皮は、BELLA LODIのオフィシャルサイトによれば「天然色素」とだけで、それ以上の説明はナシ。 外皮は食べらないとのこと。

原料は牛乳。 生乳かどうか(殺菌乳か非殺菌乳か)は不明。
生産地は、ミラノに近いLODIという町で、その近郊の農場で取れる牛のミルクが原料となる。



TOMATOより:
トゥール界隈では見かけたことがなく、写真はパリに出かけた時に、食料調達に入ったスーパーマーケットで発見。
バスティーユ広場近く、Paris4区、Rue Saint-AntoineのMONOPRIXで、キロ当たり25.99 eurosでした。

見た目がパルミジャーノそっくりなので、同様に使うつもりで買ったところ、以外だったのはその乳脂肪分の低さ。 蒸気の通り32%。
また、パルミジャーノ特有のミルクのコクこってり&塩味共にやや控えめで、パルミジャーノ程乾燥していませんでした。
ただし、しっとりめか乾燥しているかは、熟成具合によるので、このBella Lodiにも熟成段階で違いがある可能性大。 写真のものの熟成期間がどのくらいなのかは、ラベルに記されていませんでした。
塩分控えめなのは嬉しい反面、使い道もパルミジャーノとは少し変えた方がよさそうです。 というのも、一番最初に使った時に、急いでいたので味見もせずいきなり調理にかかり、パルミジャーノと全く同様の感覚で目分量でソースに使ったら、予想していたコクが得られなかったから。
低塩分の他に、低脂肪ということにもよるのでしょう。 決してこのチーズが美味しくないわけではなくて、「見た目に騙されないよう気をつけてね」ということ。 味は悪くないです。
でも、割と淡白なので、これだったらわざわざ探して買うよりも、国産のコンテ(国産=フランス産です、念のため)を買った方がよっぽど美味しいわ というのも正直なところ。

2006年2月10日







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