マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Boursin ブルサン

  
AOC:なし
タイプ:フレッシュ、ドゥブルクレーム
熟成期間:--
重量:150gをメインに小サイズあり
主生産地:ノルマンディー地方(酪農工場製)
MG:70%

使い方によって赤でも白でもビールでも

牛乳だけでなく、更に生クリームを追加してまろやかな風味と質感、と同時に脂肪分も加わった“ドウブル・クレーム”と呼ばれる類の、こちらはフレッシュチーズ。
写真のものはガーリックをメインにハーブ(パッケージには単にハーブとしか明記されていませんが、図柄を信じるならばパセリ、シブレット、エシャロット)、胡椒、塩で味・風味付けされています。

主にパンに塗る用途を目的に販売されていて実際それが最も多い需要ですが、そこから派生したカナッペなどの他にも、ソースはじめお料理の風味や下味付けなどに応用できます。

ちょっともろいクリームチーズといった質感で、ガーリック風味が強く同時にハーブの風味もよく効いています。
カロリーを気にしなければ「やめられないとまらない」タイプのまろやかな味わい。 パッケージに表示されているカロリーは100g当たり405kcal.というのだから・・・ ダイエット中の人は香りだけで我慢する事になるかも?

他に確か黒胡椒風味もあり、そちらは表面に粗挽きのブラックペパーをまんべんなくまぶしてあるのだったと思います。
私は胡椒だけのものはクリームチーズに胡椒をかければ充分なので、元々滅多に買わないチーズではありますが、買う時は写真のハーブ&ガーリック。
簡素なマフィンカップのようなアルミで被って箱に入った状態で、チーズ屋さんよりもスーパーマーケットに並びます。


TOMATOより:フランスチーズ界には新参者だった販売開始当初、フランス人の食のベースである「パン・ワイン・チーズ」の3原則をもじって「パン・ワイン・ブルサン!」をスローガンにしたマーケティング戦略が新しい物には警戒の強いフランス人に受け入れられたのだとか。
今やすっかり定着し、少し安い類似品まで登場する人気者です。
「フランスチーズ=カビ=嫌い」という図式に縮こまってしまう人にもスムーズに受け入れられる味ということもあり、世界各地にも輸出されています。 勿論日本にも。
私はバター代わりにサンドイッチに塗ってから他のお野菜やボイルしたチキン、ハムなどを挟んだり、ポタージュにガーリック風味とコクを加えるためにほんの少し溶き混ぜたり、お肉やお魚用のクリームソースに加えたり、パサつきがちな七面鳥フィレのフライなどに挟んだり(グリュイエールなどを使う事も多いですが)、ピザやフォカッチャ生地に塗って焼き上げたりと、そのままよりもお料理に使う方が多いです。
特にガーリック風味のクリームソースをちょっとだけ今すぐ欲しいという時に、ニンニクをむいて潰して温めて香りを出して・・・なとどいう手順が面倒なのでこれをクリームで伸ばして小鍋で温めておしまい、といった手抜きソースに活躍しています。

2003年5月6日







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