マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Chaource シャウルス

  
AOC:1977年1月27日
軟質熟成白カビタイプ 小さな円柱型
熟成期間:2〜4週間
重量:約60〜110g
サイズ:直径4〜5cm〜、高さ3〜4cm
主生産地:シャンパーニュ地方
MG:50%


一般的にはシャンパーニュのロゼや、チーズと同じ産地のロゼ、シャブリなどの白と言われます。
又はアペリティフに通常のシャンパーニュやポルトーと合わせても。

AOCにて指定のサイズは大小2つ、いずれも同じ形で小さめで、大は約450g、小は250g。
最低熟成期間は産地内で2週間という指定があるものの、あまり長期間に渡る熟成のものよりも、下記の通りしっとりとした柔らかな生地を若いうちに楽しむのが醍醐味というチーズです。

その歴史は中世にまで遡り、当時からずっと、チーズと同名の村シャウルスにて伝統的に作られており、現在も生産地区は極限られています。 厳密にはシャンパーニュ地方の湿度のある地方、オーブとイヴォンヌ圏にて作られています。

表皮は薄く、白カビに覆われており、表皮近くの生地はクリーム状。
基本的に乳酸菌によってゆっくりと半日がかりで凝乳を得て、これを底が無く穴の空いた筒に詰めて更に時間をかけて自然脱水します。
こうした山羊チーズのようなステップにより生地のキメは極めて細かく、ホロリとしそうな、それでもしっとりとしたはかなく柔らかに仕上がります。
塩味はほのかで、全体的にとてもやさしい味わい。
熟成が進むと、表皮に赤っぽいシミのようなものができるそうですが、それほど熟成したものはまだ見たことがありません。

基本的にはデザートチーズ、でも、アペリティフにカナッペなどにしても美味です。


TOMATOより: シャンピニオン(マッシュルーム)のような風味のある白カビチーズが好きで、山羊チーズのようにキメ細かく柔らかでとろけるようなやさしい舌触りのチーズを探しているという方には断然オススメですよ。
見た目(色合い)が全く異なりますが、若めのラングルの生地を思い出します。
熟成タイプとフレッシュタイプを同時に味わえる、1つで2度美味しいチーズ。
私の好みではSaumur Champgny(ソミュール・シャンピニー)の赤が合うと思うのですが、単に親しみ深いワインの一つがすぐ思い浮かぶというためなのでしょう。

2002年11月20日改訂







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