マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Cheddar チェダー

  
AOC:--
セミハードタイプ、主に円柱型
熟成期間:5〜8ヶ月、〜2年強
重量:サイズによる
サイズ:直径約、高さ
主生産地:イギリス(西部)
MG:45〜48%


イギリスを代表する、牛乳(主に殺菌乳)製チーズの一つ。
国内販売用と国外輸出用、また、サイズも両手で掴める程度の小型から大型まで様々ありますが、大抵はやや高さのある円柱形。 外皮も、オレンジから茶がかってくる天然外皮のままのもの、ワックス掛けしたものといくつか種類があり、「チェダーはこうした姿である」と一概に言える規定のスタイルはないようです。
北米含めアメリカでも人気が高く、各国産のチェダーも存在し、それぞれに味が異なります。 ここではイギリス産チェダーに限定してお話しします。

名称は、最初に作られていた同国Somerset:サマーセット州にある同名の村の名から。
生地は凝乳を型詰めし、加熱せずにプレスして水切りされます。
主に殺菌乳を用い、凝乳酵素を加えて凝固した部分を集めて温め、太い帯状にしたものを数段階に分けていくつも重ねてそれ自身の重さで水分を自然に出した後、細かく刻んで添塩した後型に詰め、その後は加熱せずに圧をかけてホエーを押し出すと共に生地を固めてから、熟成に移ります。

若いうちは白っぽいクリーム色、熟成と共に黄色みが増し熟成と共により濃く深い凝縮された味わいになり、ミルク甘味はやや強め。
生地はややもろもろとしている場合もありますが、熟成2年にもなるとかなり締まって固くなり、外皮もより乾燥して厚みを増します。
生地に植物性天然着色料(ロクー、ベータカロチン、パプリカ、ターメリックなど)で色づけをすることもあるのだとか。


TOMATOより:写真のものは、大手スーパーマーケットのチーズコーナーで見付けて見付けてきたものです(パック詰めではなく対面販売コーナーの切り売り)。
何ヶ月の熟成かは尋ねませんでしたが、あまり長くはなさそうで、カットの薄いところはほろほろと崩れてしまったものの、味はほどほど。 甘味が強く、子供受けの良さそうなミルキーな味わいで、大半は溶かして生クリームでのばしたチーズディップにしてお野菜やパンと共に消えて行きました。 そのままでも勿論、ソースにするとトルティヤチップスを添えたり、アペリティフやビールのおつまみにしても合います。
また、ワインを使わずに温めてミルクでのばせば、子供向きのチーズフォンデュに。

2004年1月15日







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