マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Crottin du Berry クロタン・デュ・ベリー

  
AOC:なし
タイプ:軟質カビタイプ、小シリンダー型
熟成期間:2〜4週間程
重量:60g
サイズ:直径5cm、高さ3.5cm程
主生産地:ベリー(Berry)地方
MG:45%

Sancerreなどの白又は赤、Pouilly, Sauvinon de Saint-Brisなどチーズと同じ産地のワイン


「クロタン」と言えば、同じ山羊乳チーズの“クロタン・ドゥ・シャヴィニョール”が知られていますが、ベリー地方のクロタンという名の小さなよく似たチーズがこちらです。
大きな違いは何なのか? と言われるとこちらの方が生産量が少ないことぐらいしか思い付かないのですけれど・・・
クロタン・ドゥ・シャヴィニョール(Crottin de Chavignol)と生産地はほぼ同じ。 そちらはAOCを取得していますが、〜・デュ・ベリーの方はありません。 このため、クロタン・ドゥ・シャヴィニョールの指定産地範囲内であってもベリー地方で作られるAOCの無いクロタン・ドゥ・シャヴィニョールをこうして名付けたのではなかろうかと思います。

味わいは共にシェーヴル独特の風味、そして同じタイプのきめ細かで真っ白な生地。 カビの風味が鼻腔をくすぐり、僅かな苦みとかすかな酸味と共にミルクの旨味を抱いています。
写真のものは外皮は薄く、カビ(白)がフワフワする程までには繁殖しておらず、カビ臭はあるもののチーズの生地はしっとりしていて熟成は1週間〜2週間の間程度でしょう。

写真のものは「Fromagerie d'Anjouin(フロマージュリー・ダンジュワン)」なる酪農工場(工場の模様)にて作られたもので、購入場所は大手スーパーマーケットのチーズコーナー。 勿論、スーパーマーケットと言えどもパック詰めではないものですよ。 お値段は1個1.70eurosでした(2003年7月)。


TOMATOより:
上記の通りややしっとしめのマイルドな仕上がり、でも生地がもろもろと崩れてしまう程でもないので、本当はアントレ用に“シェーヴル・ショー”、トーストして使おうと思って買ってきたのですが機会を逃してしまい、結局刻んでサラダに散らしました。
爽やかな熟成の浅いシェーヴルは、夏も旬とあってサラダとの相性は抜群。 幸い2003年この夏の雨不足による乾燥被害が他県に比べてまだ少ない辺り産なので味わいにも影響は無いようです。

2003年7月31日







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