マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Fleur de Sologne フルール・ドゥ・ソローニュ

  
AOC:なし
タイプ:軟質カビタイプ、六角形の花型
熟成期間:1ヶ月程?
重量:80g
サイズ:直径約6cm、高さ約1.5cm程
主生産地:Centre圏Loire et Cher県
MG:45%


Montlouisモンルイ、Vouvrayヴーヴレなど(白)
Chinon(赤)

「Selles sur Cher:セル・スュル・シェール」というAOCチーズの産地である同名の村の北隣にあるBilly:ビリー村で作られる、厚みを控えた角の取れた小さな六角形のお花型の山羊乳チーズ。 その村は農場2件とチーズ屋(フェルミエ)1件、その他は小さな会社いくつかと協同組合1つがある程度、人口は900人にも満たないような小さななのだとか。(その小さな小さなコミューンのWeb Pageがこちらに。 それによれば人口816人だそうです)
Pierre SEGREなる酪農家(フェルミエ)が作っているという事の他、具体的な事よく分かりません。
恐らく、最近新たに開発された商品なのでしょう、時々見かけます。

サイズが小さいため全体に乾燥していてちょっと固め。 外皮は薄く、灰をまぶしてあるのか濃いグレーに白カビが広がります。 わらの上で乾燥・熟成させるのでしょう、その跡らしいラインが見えます。
味わいはサッパリしたやや辛口のシェーヴル(山羊)、同じ様にキリリとした白ワインか、好みによってはフルーティーな白、いっそ軽いけれど奥行きのある若めの赤ワインでも合いそうです。


TOMATOより:円柱型や円盤型に比べると外皮の割が大きく、サイズが小さい上に強い個性の無い味わいとあって生地自体の旨味がカビ臭に負けてしまっている気がします。
食後のチーズプレートにあしらうには、見た目の面白さ以外にはちょっと今ひとつという印象。
シェーヴルの大ファンには、よくあるポックリした軟質タイプとは異なる食感が面白いかもしれないけれど、わざわざ日本から取り寄せたり、こちらに旅行した際に探し回る程の味では無いというのが私の感想。
ドライなシェーヴル、それもある特定の小粒の山羊チーズを探しに出掛けたもののチーズ屋さんに無くて、乾き目ならこれは? と(あまりお薦めというわけでもなさそうな顔で)教えてもらったものでした。 パンと共に味わうには今ひとつで、結局刻んでサラダにしました。 もう買わないと思います・・・


2003年8月1日






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