マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Fromage blanc フロマージュ・ブラン

  
AOC:なし
非熟成クリームタイプ
熟成期間:---
重量:量り売り又は500g、1kg etc.プラスティック容器入
サイズ:
主生産地:フランス全土(フェルミエ、工場生産)
MG:0〜40%



フランス語でフロマージュはチーズ、ブランは白、つまり名前はとてもシンプルに「白いチーズ」という意味で、その名の通り色は真っ白。

乳酸発酵したキメの細かい凝固乳になりかけといったところで、もったりとしたクリーム状。 プラスティック容器入りのものは、乳清が上層ににじみ出ている事が多い。

ほのかな酸味とまろやかなミルク特有の甘味があり、テクスチャー、味ともにヨーグルトに似ているが、よりクリーミーでなめらか。
強いてヨーグルトを引き合いに出して言うならば、酸味の少ないヨーグルトに動物性生クリームをよく混ぜてなめらかにしたような味とテクスチャー。 酸味はヨーグルトより少なく、一見似ているマスカルポーネよりはやや多い。

ダノン、ヨープレイトその他大手乳製品メーカーの酪農工場製の1キロ又は500グラムのパッケージならばフランス中のスーパーマーケットに置いており、脂肪分0%から40%程の間で様々。
フェルミエ(自家製ミルクを原料に自ら作る酪農家)製は、チーズ店にて量り売り。 こちらは大抵脂肪分40%、少ないものは20%もある様子。
フランス人の最も一般的で簡単な食べ方は、お砂糖やジャム、ハチミツなどを混ぜてヨーグルトと同じようにそのまま食べる。

その他、もう少し手を加えるならば、シブレット(西洋アサツキ)やエストラゴン(フレンチタラゴン)などのハーブと塩を混ぜてサラダや魚料理のソースにしたり、甘味を付けて苺などフルーツに添えても良い。
また、アルザス地方郷土菓子のタルト風チーズケーキやもっとふんわりとしたユダヤのチーズケーキ風フランス版ベイクドチーズケーキ、元々は山羊乳のフレッシュチーズを使うトゥルトーと呼ばれる小さなタルト風チーズケーキ(このサイト内では“真っ黒チーズケーキ”と題してレシピを掲載)にも山羊生チーズに代えて利用できる。

上は一般的なテクスチャー、下は、もっと水切りしたもの。下は、やや柔らかめのリコッタのような質感です。
共にチーズ専門店にて同時に購入。

TOMATOより:グルメ・ガーデンへ寄せられるチーズに関する質問の中で最も多いのが、このフロマージュ・ブランに関するもの。 日本でも300〜500g前後のパックを見かけた事がありますが、やはり珍しいのでしょう。
代用品は、サラダやソースならばヨーグルト(生クリームを適宜加えて好みに酸味調整)、お菓子にはヨーグルトを水切りして、又はチーズケーキの場合はイタリアのリコッタに代えても良い。
どうしてもホンモノにこだわるのでなければ、酸味の少ないヨーグルトで大抵は代用できる筈です。
ヨーグルトの方が水気が多いので、キッチンペーパーやさらしに包んで吊すなどして水分を除くと良いですよ。
2002年9月25日







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