マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Saint-André サンタンドレ

  
AOC:なし
トリプルクレーム、円盤形
熟成期間:--
重量:小200g
サイズ:2タイプある
主生産地:ミディ・ピレネー圏アヴェロン県
MG:75%

Champagneなどスパークリング、又は赤ワイン

日米で大人気の、脂肪分強化チーズ。 ブリヤ・サヴァラン(別ページ参照)とほぼ同じ類のトリプルチーズ(乳脂肪分75%〜)で、ミルクに生クリームを添加して作られるものです。 元々、輸出目的に開発されたものらしく、仏国内ではどちらかというと見かけるのは珍しく、あってもラベルは英語表記です。
また、日本で主に販売されているのは1個200gの小さな円筒形であるのに対し、仏国内ではどちらかというと切り売りできる直径20cm程、高さおよそ10cmの、輸出メインの小型サイズに比べるとかなり大きなものです。
小型版は直径7.5cm、高さ5cm。 小さなパティスリーのように薄い紙で下半分覆われた状態で、チーズより一回り大きな円筒形のボール紙の器に納められた状態で販売されています。

チーズ嫌いのためのチーズ といったところで、なめらかでクリーミーな舌触りで口溶けが良く、舌の上でバターのようにねっとりととろけ、まろやかさに富んでいます。
ミルクというよりもむしろ生クリームの甘味、極々軽い酸味もありますが、後を引く程の強さではありません。
外皮は柔らかなヴェルヴェットのような均一な白カビ。 小型の物の方が、当然、生地に対して外皮の率が高くなるので多少カビ風味が強くなります。 それでも「臭み」と呼ぶには至らず、口当たりの良さを妨げるほどでもありません。

原料ミルクは、アメリカに輸出しているくらいですから、牛の殺菌乳でしょう。 確証はありませんが。

TOMATOより: もはや数年前になりますが、日本ではブリヤ・サヴァランがなかなか見つからないので、チーズプレートを用意する時に、万人受けするものとしてこのサンタンドレ(仏語風発音ではサントンドゥレ)をよく追加したものでした。
しかし上記の通り輸出向けなので、フランス国内では意外と見つからないもの。 先日、馴染みのチーズ屋さんで初めて見付けたので、懐かしさから買った一切れ。
あまり情報もなくて、大きなタイプの1個当たりの重量は不明です。

2004年6月16日







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