AOC：なし
半硬質・非加熱・圧縮・熟成タイプ、低い円柱型
熟成期間：２〜10ヶ月程度(?)
重量：約２kg前後
サイズ：直径約20cm、高さ約7cm
主生産地：ローヌ・アルプ圏サヴォワ地方
　　　　（山羊乳製トムはその他各種ある）
MG：45％

フルーティーな赤ワイン、又は白ワインでも

山羊乳製のトム、牛乳製のトムにほぼ準じた製法で、その種類は産地が複数に渡る事もあり、沢山あり、それぞれに異なった質感、見た目、味わいがあります。
写真のものは一般的な牛乳製トムとは異なり、表皮は薄いオレンジで厚みはあまりなく、ややしっとりとしています。
生地は均一で穴は殆ど見られず、色はアイヴォリー（象牙）、上手く熟成がなされてとても味わい深く、山羊独特の風味はあれど、酸味は殆ど感じられずミルクの甘味が強まっています。
後味には僅かな渋みのような極軽い苦みが感じられますが、邪魔になる程ではありません。

なお、「トム・ドゥ・シェーヴル」と呼ばれるチーズには様々あります。
他のものについても写真が撮れれば随時追加して行きます。

写真のものは厳密なところを訪ねるのを忘れてしまいましたが、恐らく熟成１〜２ヶ月弱程ではないかと思います。


TOMATOより：写真のものはコンテのような濃厚な半ハードタイプ、でもその凝縮された味は紛れもなくシェーヴル（山羊）。
プロヴァンスやトゥーレーヌ地方の小さな山羊チーズには無い、味わいは濃いのに乾燥しきっていないしっとりした質感です。
象牙そのものといった白さも山羊乳ならでは。　しかし香りにも味わいにも、山羊乳製の小型チーズによくある刺すような辛さは全くなくて心地良く優しい風味と味わいを楽しめ、山羊乳チーズの美味しさの良い所がギュッと詰まったよう。
山羊チーズの味が好きで、コンテやオッソ・イラティのような質感も好きで、その両方を一度に味わいたいという方には断然オススメ！　美味しいです。
トム・ドゥ・シェーヴルにはかなりの種類があり、産地もサヴォワのみならずプロヴァンス、ミディ・ピレネー、ローヌ・アルプはたまたバスク地方にもトムと名の付く山羊乳チーズがあるので、ピッタリ同じものを見付けるのは至難の業かもしれませんが・・・