ニガヨモギ/アプサント

キク科:多年草
学名:Artemisia Absinthium
仏名:Absinthe(アプサント)
英名:Wormwood(ワームウッド)

【概要】
    利用部位:葉、花。

  • 主たる生息地は北部と山地を除くヨーロッパで、越えた土地を好むため川沿いなどに多く見られる。
    成長がとても早く、丈は40cm〜1mを越える程度まで成長し、長い株は10年もつ。

  • 葉の表面は暗い薄緑、裏には柔らかい毛が密生していてベルベットのような触感で、その毛のため葉全体がややグレーがかっており、茎には縦に細かい筋が入っている
    夏から秋に枝分かれした先にまばらに付く花はヨモギに似て、淡い黄色、花びらは無い。

  • 和名の通りヨモギによく似ており、ただし全草に苦みがある。
    ヨーロッパにおけるこの植物の薬用利用はとても長く、その他にも紀元前1600年、エジプトのパピルスにもその効用が記されており、ケルト民族、アラブ諸国でも薬用利用がなされていたという。

  • 19世紀終わり頃までのフランスでは、“アプサン”と呼ばれるリキュールの香り付けに利用していたが、覚醒作用があるために現在では製造が禁止されている
【採集】
  • 栽培が許可されているのかは不明
    ただし家庭菜園の片隅に植えると、いくらかの害虫をよせつけない効果があると言われている
【採集時期と保存】
  • 人によってはアレルギー反応を起こすため、お肌の弱い人は勿論、そうでない人へも収穫はお勧めしません
    教養の一つ程度にご参照下さい
【薬用利用】
  • むやみに民間利用しないこと
  • 葉と枝先の花から取れる成分は消化器官、肝臓、胆嚢(たんのう)等に良いとされる
    炎症を静め、熱を下げ、古くは寄生虫の駆除剤としても利用された
  • 授乳中の女性が摂取すると、母乳が苦くなるとも言われている




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