ディル/いのんど

セリ科:一年草
学名:Anethum graveolens
仏名:Anethe(アネット)
英名:Dill(ディル)
【概要】
  • 利用部位:種子(ホール、粉末)、葉(生、ドライ)。

  • 種子(乾燥)は同じくセリ科のキャラウェイやアニスに香りが似ているますが、写真の通り両側にヒレのようなものが付いているのが特徴。
    種が割とピリリと強い味わいなのに対し、葉にはアニスに似た甘く強い芳香がある。

  • 生葉は薬味や飾りとして、乾燥させた葉はそのままでも、他のハーブと合わせたミックススパイスとしても使える。
    種子の方が薬用・香辛料としての利用範囲は広く、お料理にはお魚との相性抜群。
    この他、肉料理、野菜料理は勿論、パンや焼き菓子、ピクルスやヴィネガーの香り付けにも(種及び葉)利用できる。

  • ます “ディル”という名称は「なだめる」「和らげる」などの意味がある古代ノルウェー語のディラに由来し、種子から取れる精油には鎮静作用があるため、不眠解消、口臭予防等に古くから利用されてきた。

【栽培】
  • 日当たりと水はけの良い土壌を好む。
    種からの栽培が可能、春か秋、プランタか直蒔きする。
    ただし他のセリ科の植物の近くに植えると自然交配し、香りが変化してしまう事があるので注意を。
    また、乾燥と移植に弱いので一度芽が出たら間引く他は植え替えない方が良い。

【採集時期と保存】
  • 種は勿論、乾燥した葉も利用できるため、収穫後の保存も可能。
    食用として種を取る場合は花がほぼ終わり実って薄茶に色づいたところで茎ごと刈り込み、丁寧に洗って水気を切ってから少量ずつ束ねて風通しの良い日陰につるすか空の花瓶などにさして乾燥させてから、キッチンペーパーなどを広げた上で軽く手でもんで果実(種子)のみを集め、密閉容器に保存する。
    葉も同様で、茎ごとまたは枝ごと刈り込み、つるして乾燥させる。






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