ミカン科:低木
学名:
Citrus hystrix
仏名:Combava(コンバヴァ)
英名:Kaffir lime(カフィール・ライム)
【概要】
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利用部位:果皮、葉(生・ドライ、冷凍)。
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東南アジア原産のミカンの木の一種で、柑橘類特有の香り強い葉、及び、苦い果肉と果汁を持つ果実の、主に果皮を香辛料として用いる。
葉は、タイ料理のスープ「トムヤムクン」やタイのカレー等に。
果皮もタイ料理に、或いはクレオール料理(カリブ海やインド洋の島、マルティニーク諸島やレユニオン島など)にもよく使われる。
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葉は2枚の葉を縦につないだ形が特徴、同じく柑橘系の強い香りがあり、東南アジア、特にタイ料理にはトムヤムクンをはじめカレーなどにも頻繁に利用される(食べてしまっても問題は無いが、葉が固いため大抵は取り出し易く大きめに千切るか丸ごと入っていて固いのでよけても良い)。
入手が難しければ日本の庭などに生える夏みかん等の葉で代用できる。。
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果皮の芳香は極めて強いので、すり下ろしたり薄く削いで刻むなどして、ソースや煮込み料理に少量用いる。
果実は柚子(ゆず)等日本で古くから利用されるものとほぼ同じく皮を香り付けに使うが、果実自体は苦みが強く食用には向かない。
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「こぶみかん」という和名は、大きさも色もライムに似た実の果皮が、皺が寄ったようにゴツゴツしていることから。