カモミール/カミツレ/カミルレ

キク科:1〜多年草
学名:Anthemis nobilis(ローマン種)
仏名:Camomille(カモミーユ)
英名:Camomile(カモマイル)

【概要】
  • 利用部位:花(生、ドライ)。
    キク科の一年又は越年草で、ヨーロッパでは古くから薬用利用されています。
    実は一口にカモミーユと言っても、葉も茎も太めで株のしっかりした一年草のジャーマン種、全草やや繊細な多年草のローマン種、ダイヤーズカモミール(主に染色に利用)等いくつかの種類があり、ハーブとして、園芸(鑑賞)用に使い分けられています。
    以下ハーブとしての利用法はローマン種を主にご紹介します。
    コスモスに似た細い葉が互生し、初夏から秋にかけて小ぶりのマーガレットに似た花を付けます。
    この花はリンゴに似た爽やかな香りがあり、食用・薬用:ハーブティー、ポプリ、入浴剤等に利用できます。
    ハーブティーは気持ちを静める作用がありお休み前のティーとして親しまれ、生の花を酢に漬け込んでリンスとして利用される事もあります。
【栽培】
  • 春、種をまきます:プランターでも地植えでも元気に育ち、翌年は勝手に種がこぼれて増える事もしばしばあります ヨーロッパの野草の中にもこのカモミーユの種類は多く、繊細な姿と裏腹に逞しい植物です。
    ジャーマン種は丈40〜50cm程、ローマン種は土壌にもよりますがやや丈が低く、立ち上がる力が弱いために次第にだれてきてしまうため、観賞用にはジャーマン種をお勧めします。
    多年草のローマン種は花がひとしきり咲き終わった後、種を取らない場合も翌年のために刈り込んでおきます。
【採集時期と保存】
  • 乾燥した花も利用できるため、収穫後の保存も可能です。
    咲き始めから中央の黄色い部分がややふっくらしてきた頃に茎ごと又は花のみをつみ取り、丁寧に洗って水気を切ってから広げて、もしくは少量ずつ束ねて風通しの良い日陰につるして乾燥させ、花(ガクから上の部分)のみ密閉容器に保存します。
【お料理への利用他】
  • お菓子を含め、お料理へは使えない事はありませんが、殆どしません。
    ただしティーには上記の通り気持ちを静め、穏やかな眠りを誘う作用があるとされ、お休み前にお勧めです。

    カモミーユ・ミルクティー
    ミルクパン(小鍋)にドライの花を5〜6個(2つまみ程度)と熱湯50cc程を入れ、30秒ほど置いてから1カップ弱のミルクを加えて火にかけ、暖まったら濾してカップに注ぎます。
    蜂蜜で軽く甘味をつけて、寝しなに一杯:体が温まります。




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