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イネ科:多年草
学名: Cymbopogon citratus
仏名:Citronelle(スィトロネル)
英名:Lemon grass(レモングラス)
Melissa Grass(メリッサ・グラス)
Sereh
【概要】
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利用部位:葉、茎(共に生、ドライ)
スリランカや南インド、タイ、マレーシア等熱帯地域の乾燥した土地に生える、ススキに似た細い二つ折りの先の尖った長い葉を付ける草。
根元はネギのように束になっており、それが数本から数十本集まって大きな株を形成してまとまって生えます。
利用するのは地上全草、根元の束になった部分とグリーンの葉で、生、ドライ共にほぼ同じように使えます。
タイ、インド、ヴェトナム、中華料理等々主にアジア諸国で利用される事が多いようです。
その名が示す通り、レモンのサッパリした香りがあり、タイの代表的なスープ“トムヤムクン”にも荒く刻んだ物が香り付けに加えられている事が多いです。
お料理以外に、ハーブティーにしても、キリリとしたレモン風のとても良い香りを楽しむ事ができます。
全体に繊維質で生・ドライ共に硬いので、細かく砕いたものでない限りは、食べても支障はありませんが、口当たりが悪いので取り除いた方が良いです。
【栽培・採集時期と保存】
- 日本での栽培も可能です(私が知る限り、少なくとも関東以南では)。 種ができるのかどうかは不明。
園芸店などで苗又は株を買ってきて、地植えにすると良いです。
丈が1.5メーターほどかそれ以上、しっかり繁ると幅1メーターほどのスペースを要します。
一度根付いてしまえば、枯らさない限り毎年着々と増えますので、そう難しい植物でもないようです。
苗がみつからなければ、アジア食材店やハーブショップなどで乾燥させたものを買ってきて利用する事もできます。
【お料理への利用】
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このサイトにレシピは用意していませんが(そのうちできるかも)、葉(根元でもOK)に熱湯を注いだハーブティーはお勧め。 ハチミツで香りと甘味を加えたり、ミントやジンジャー、紅茶などと合わせたオリジナル・フレーヴァーも楽しめますよ。
【薬効など】
ハーブティーは、殺菌作用、お腹のトラブル(腹痛、下痢)、頭痛、発熱などに効果があると言われます。
精油も取れ、そちらは殺菌作用及び香りが珍重されます。
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