コリアンダー/香菜(シャンツァイ)/パクチー

セリ科:一年草
学名:Coriandrum sativum
仏名:Coriandre(コリアンドゥル)
英名:Coriander(コリアンダー)

【概要】
  • 利用部位:種子、生葉、根(写真は種) 苦み走った独特の香りは生葉に強く、パクチー(タイ)、香菜(シャンツァイ:中国)等、日本でもいくつかの名称が混在している通り、アジアの食品としての知名度が高い 生葉はこの他モロッコ、メキシコ料理にも多用される 種子は全く香りが異なり、葉よりもフルーティでさわやか インドのカレーやヨーロッパではピクルス、肉・魚料理の他、お菓子やパン、豆、卵料理等各地で広く利用されている
【栽培・採集時期と保存】
  • 葉に関しては、パセリと同じ様に鉢植えやプランタでの栽培ができます。 春、3〜4月頃に種をまくと5〜6月の暖かくなる頃に早々に花芽をつけてしまうので、大量に使う場合はプランタ1つに蒔いてこまめに葉を摘み取り、種を採らない場合は花芽が付いたら先端を取り除いて脇芽を育てます(いずれにせよあまり長続きしませんが)。 春に蒔いた分を全て摘み取ってしまったら、二期作できるのでまた種を蒔きます。 乾燥に気を付ければもう一度楽しむことができます。 フレッシュな葉は、一度採集するととても傷みやすいので早々に使ってしまいましょう。 洗わずに根をつけたままなら、新聞紙でくるんでビニール袋をかぶせ、冷蔵庫の野菜専用スペースで3日程が限度。 乾燥保存はお勧めできません。 香りは生には劣るものの、スープのあしらい程度なら、1枝づつ食品用フィルムに挟んで小分けに冷凍はできます。 花の後にできる実は、茶変したら茎ごと刈り取り、水を入れない花瓶などにさしておけば1週間程度で乾燥します。 実を収穫する時は、その前数日雨が降らない、或いは雨をよけ、水やりは最小限に控えておきます。 刈り取って乾燥した種は、ボウルか広げた新聞紙の上で茎からこそぎ取り、虫が入ったり湿気を帯びないよう缶などに入れてスパイスとして、又は種まき用として保存できます。 粉にする場合は、高性能のコショウ挽きで粗挽きにするか、乳鉢などで。 ただし香りが飛びやすいので、一度に大量に粉にして長期間保存するのは避けましょう。
【お料理への利用】
  • グルメ・ガーデン内のレシピでは、生の葉を「モロッコ風スープ」「生春巻き」などに。 その他、生の葉或いは種を、北アフリカ料理、タイ、中華、ヴェトナム、南米料理など、香りが苦手でなければ幅広く利用できます。
    種の方は、カレーに限らず煮込み料理、米料理(ピラフなど)、肉や魚ともあわせられます。
    赤・黒・グリーン、白コショウ、オールスパイス、コリアンダーの種を同程度混ぜてコショウ挽きに詰めておくと、フルーティーでとても香りの良いスパイスミックスになり、我が家では重宝しています。 ただしコショウ挽きはかなり細かくできる性能の良いものを選びましょう。 さもないとコリアンダーの筋や赤・緑コショウの皮が引っかかったりきちんと挽けないまま出てきてしまって、お料理の舌触りを損ないますので要注意。




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