ローズヒップ

バラ科:低木/つる
学名:Arcitum lappa
仏名:Églantine(エグロンティーヌ)
仏俗名:Gratte cul(グラットゥ・キュ)
英名:Rosehip(ローズヒップ)
   Dog rose(ドッグ・ローズ)
【概要】
  • 利用部位:果実(生、ドライ)。
  • 英名のローズヒップは直訳するとバラのお尻。 バラの花が開花した後受粉すると、花と茎を結ぶ部分で結実しそこが成長し、やがて熟して赤く色づくいた実となることが、その名の由来。
  • ローズヒップはヴィタミンCを多く含み、強い酸味がある。
    生のものを採集してジャムに、或いは乾燥させてハーブティーとして楽しめる。
    ただし、果実の中には、種と共に細かい棘のような毛があるため、ジャムにする場合はそれらを丁寧に取り除いてから、お茶にする場合もあらかじめ取り除いてから果実を乾燥させるか、含んでいる場合には必ずきめの細かい茶こしで漉してからティーを飲むよう注意が必要。
    この毛がチクチクすることから、仏語俗名の「Gratte-cul(下品な表現ですが、直訳すると“ケツこすり”といったニュアンス)」がフランス国内では知られており、下の写真のようにジャムもネーミングの面白さを交えて「Confiture de gratte-cul:コンフィテュール・ドゥ・グラットゥ・キュ)」の名で売られていることが多い。
  • 一口にローズヒップと言っても、大抵2つに分けられる。
    一つは、ヨーロッパやアメリカに自生する野バラ(英:ドッグローズ、仏:エグロンティーヌ)の実。 こちらは果汁はあまり無く固い。
    もうひとつは、ハマナスの実で、こちらはジューシーな果実を実らせ、香りも良い。


【TOMATOより】
  • 右はこの界隈(フランス、トゥーレーヌ地方)で作られ、販売されているローズヒップジャム。




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