フェンネル

セリ科:多年草
学名:Foeniculum vulgare
仏名:Fenouil(フヌゥイユ)
英名:Fennel(フェンネル)

【概要】
    ↑ 種。
  • 利用部位:主に種、葉

  • 種子を利用するスウィートフェンネル、株元が肥大するイタリア原産のフローレンスフェンネル等種類がいくつかありますが、いづれも地上に出ている全草が食用になり、さわやかで甘い香りが特徴です。

  • 種子は料理の他パン、クッキー、ケーキなどに使われ、葉には肉や魚の臭みをとる効果があるので魚料理やスープに多く用いられる他、ピクルスには枝ごと葉を漬け込んで香り付けします。
    インド料理屋さん等には食後の口直しとしてこの種とお砂糖などを合わせたものを小皿に入れて出すところもあります。

  • 肥大した株元は色白で柔らかく甘みとさわやかな香りがあり、スライスして生のままでサラダやラタトゥイユ風に煮込みにするなどセロリと同じ感覚での利用が可能です。

↑ フェンネルの花
【栽培】
  • 家庭で栽培する際は、パセリやアニス、キャラウェイ等の同じセリ科の植物の近くに植えると自然交配して香りが変化ことがあるので注意しましょう
    移植と乾燥に弱く移植を嫌うので、株状に根元を肥大させるフローレンスフェンネルは特に地植えがお勧めです(いずれの種も丈は1m近く又はそれ以上に成長します)

  • 花を付けるとほぼ成長は終わりなので、種を取る場合を除いて、茎ごと刈り込んで翌年に備えると良いでしょう。

  • 涼しげな細い葉やレースフラワーに似た広がり方をする淡いイエローの花も美しいので、近年では日本の生け花にも利用されているのを見かけます
    種は落ちやすいものの、ドライフラワーにも適します。


【採集時期と保存】
  • 乾燥した葉も利用できるため、収穫後の保存も可能です。

    茎ごと刈り込み、丁寧に洗って水気を切ってから少量ずつ束ねて風通しの良い日陰につるして乾燥させ、キッチンペーパーなどを広げた上で軽く握って葉を落とし、密閉容器に保存します。
    種も同様で、茎ごと刈り込み、花瓶などにさして乾燥させ、これを手で軽くもんで果実(種子)のみを集めます。

【お料理への利用等】
  • グルメ・ガーデンの「欧米料理:肉・魚」に“イワシの酢漬け”、同「欧米料理:お野菜」に“ラタトゥイユ”など
  • ドライは勿論生の種もかみ砕くと爽やかな香りと甘味を味わう事ができる他、口臭にも効果的と言われています。




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