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ナス科:落葉低木
学名: Lycium chinense
仏名:Lyciet(リスィエ)
英名:Wolf berry(ウルフ・ベリー)
【概要】
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利用部位:主に実(生・ドライ)、漢方では根の皮、葉も。
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丈のあまり高くない落葉低木で、日本では川沿いの土手によく見かけます。
長細いグリーンの葉が互生(交互に付くこと)し、茎は育つと灰色の木質の枝になり、1m程に伸びてやや下に向かってカーブします。 こうした枝の集まりが、株をこんもりした茂み状にします。
枝には、まばらですが1〜2cmの、枝と同じ色をした鋭いトゲがあります。
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花は初夏〜夏、大抵は薄紫色、希に淡いイエローのものもあり、実は秋〜冬のはじめにかけて濃い朱色に色づきます。 実の形は卵形から細長い楕円形。
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一般的にはその赤い実を食用としますが、生でなく乾燥させたものを食べるか、アルコール漬け、もしくは薬膳料理(お粥やスープ)に利用します。
実には種があるので、それはよけた方が良いでしょう。
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葉と根は漢方薬の素材にするようですが、民間利用はしません。
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生の実はあまり美味しくないらしいです(聞いた話:私は生は食べてみた事がありません)。
乾燥させた実はドライフルーツとして味わえ、酸味とほのかな甘味があります。 頬張りたい程美味しいとは思いませんが。
【栽培・採集時期と保存】】
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日本での栽培も可能ですが、種から育てるよりも園芸店などで苗又は株を買ってきて、地植えにすると良いです。
そこまでしなくても、近くに河川と河川敷があれば、その茂みを巡ってみて下さい。 きっと数本生えていますよ。
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採集は熟した果実を。 天日干しにします。
枝のトゲにくれぐれも注意して下さいね。
【薬効など】
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果実のみに限ってですが・・・
ドライにした実は、血管壁を強化し、動脈硬化、高低血圧共に正常化させる働きがあるそうです。
また、精神を高める効果、肝臓・腎臓を正常化する、目のかすみにも効果があるとか。
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肌荒れ、色素の沈着を防ぎ、老化を遅くする効果も(?)
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薬効があるという事は、ある種の毒を含むという事なのやら、私の手元のフランス版の古い薬草時点には、クコの実は毒であると書かれています。 クコにもいくつか種類があって、その本の“毒草”ページに出てくるクコの学名は上記と異なる「Lycium vulgare」でした。
なお、写真はトゥール市内のボタニカルガーデンにて撮影。 ここにも数本生えていますが、写真のものはいずれも中国産のようです。
【お料理などへの利用】
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グルメ・ガーデンにはこれを使ったレシピはありません。
代わりに、昔教わったクコ酒の作り方を。
乾燥させたクコの実と氷砂糖を同量用意し、クコの実の8倍強のホワイトリカーに8週間漬け込んで濾します。 これを毎日、小さめのグラス一杯飲むと身体に良いそう。
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