ナツメグ/にくずく

ニクズク科:低木
学名:Myristica fragrans
仏名:Noix de Muscade(ノワ・ドゥ・ミュスカードゥ)
英名:Nutmeg(ナツメグ/ナッツメッグ)

【概要】
  • 利用部位:種(ジン)、種衣

  • アプリコット大から、大きなものは小さめの温州みかんほどにもなる木の実を割って出て来る種を、2つのスパイスとして利用する。
    種のジンを包むレース状の濃い赤あるいはオレンジのものが「メース」、それを剥いだ中の種が「ナツメグ」。
↑ ナツメグ
↑ ナツメグとメース


【栽培・採集時期と保存】
  • 南米、マダガスカル辺りの暑い地域に育つ木なので、日本では温室でないと栽培は難しいでしょう。
  • 買って来たナツメグは、丸ごとの種でも粉末でも、瓶に入れてしっかりフタをして保存します。
    特に粉末は香りが飛び易いので要注意。
    出来れば、多少手間がかかっても丸ごとの種を買って来て、必要に応じてすりおろして使うと良いです(大抵はおろし金も一緒に売っているので)。

【お料理への利用】
  • ナツメグ、メース共に、肉料理やベシャメルソース(ホワイトソース)に使うのが一般的。 どちらかというと種の方、つまりナツメグの方がポピュラーです。 メースに比べて使える部分が多く、使い易いことが一番の理由でしょう。
  • その他、お菓子の香り付けスパイスとしても使え、フランスのミックススパイス「キャトル・エピス」にも、ナツメグが含まれます。 フランスでは割とよく使うスパイスの一つ。
  • 粒のままを買って来た場合は、キメの細かいおろし金で必要な分だけすりおろして用います。 一見かなり固そうですが、割と簡単におろすことができます。

【TOMATOより】
  • 昔、職場のボスが出張先のマダガスカル辺りで拾って来たナツメグの実をお土産に頂いたことがあるのですが、デジカメなど無かったので写真が無いのが残念。
    そのナツメグの実と種を包むメースは、鮮やかな赤色、上の写真よりも濃い赤でした。
    色合いには濃い赤から薄いオレンジまで色々あります。




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