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キンポウゲ科:一年草
学名: Nigella sativa
仏名:Nigelle(ニジェル)
英名:Nigella(ニゲラ)
【概要】
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利用部位:種子:ホール、粉末。
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和名では「黒種草(クロタネソウ)」と名付けられている通り、一見黒ゴマに似た真っ黒い小粒の種だが、角張っているのが特徴。
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粒のまま乾燥させたものには、ほのかにオレガノのような弱い香りしか無いが、噛み砕くとクミンにも似た強い香りが感じられる。
現在もインド料理にはよく利用され、平たいパン「ナン」をはじめ、中近東〜トルコでもケシの実(ポピーシード)と同じ様な利用法で幅広く味・香り付けに、また、粒ごと又は粉末にしてミックススパイスにも使われている。
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粒のまま利用する際は軽く煎ってから、或いは調理の際に油を熱して弾けさせると良い。
粉末はグラインダーなどを利用。 乳鉢では、固いので潰しにくい。
可憐な花が美しく、この花を指して英語には“Love in a mist(霧の中の恋)”というロマンティックな別名もある。
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↑ ニゲラの花 |
↑ ニゲラの果実 |
【栽培】
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カモミーユ(かみつれ/カモマイル)やコスモスのような細い枝状の涼しげな葉と花の美しさから、家庭菜園やフラワーアレンジメントにも取り込まれ、より美しく品種改良した園芸種がいくつもある。。
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種からの発芽率が良く、日当たりの良い所でならば栽培は手軽。
多少の乾燥にも強いため、花壇にも向く。
【採集時期と保存】
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ハーブとしては種を利用。
ポピーに似た袋状の果実(さく果)の中に種ができ、熟すと上部中央の裂け目から落ちてしまうので、実ができたらこまめに確認し、中の種が黒く色づいたら枝ごと刈り込み乾燥させ、逆さにしてゆすって取り出す
【TOMATOより】
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しばらく前にゲストブックに、「黒ごまのつもりでお赤飯にふりかけたら凄い匂いでした」というような、どちらの国だったか、欧米(だと思う)のどこかにお住まいの方から、メッセージを頂いたことがありました。
確かに、黒ゴマと見紛うばかりのサイズと色。
でも、よくよく見ると、ツルンとなめらかなラインのゴマに比べて、ニゲラの種は角張っています。
上にも書きましたが、噛み潰すと煙臭いようなクミンのような、強いエスニック料理風の独特の香りがするので、お赤飯に合わないのもやむを得ません。
ニゲラを使ったレシピは特に用意していませんが、カレーライスやカレー粉を入れるつもりの野菜炒め等に使えます。
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