コショウ科
学名:
Piper nigrum
仏名:Poivre blanc(ポワーヴル・ブラン)
英名:White pepper(-corns)(ホワイト・ペッパー)
【概要】
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つる植物の種子を、スパイスとして利用する。
原産はインド。 最も古くから使われて来たスパイスの1つで、古くは通貨代わりに用いられていた。
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コショウの木(つる植物)には数多くの種類があり、白コショウ、緑コショウ、黒コショウ、グレー(灰色)のコショウはいずれも同じ植物の実で、熟し具合と皮の有無によって見た目の色と共に風味も異なり、各色それぞれの使い道がある。
白コショウは、熟したコショウの果実の皮を除いた種。
写真は手前が白コショウ、奥が黒コショウ。
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黒、グレー、緑に比べて白コショウは、料理の色合いへの影響が少ないことから、見栄えのために他と使い分けられる。
また、同他の色のコショウに比べてやや風味が繊細であるため、料理の仕上げ用や色合いを損ないたくないソースの香りを引き立てる目的にも用いる事が出来る。 特に、白いソースの魚や肉等のクリーム煮には白コショウが向く。
それらを気にしなければ、黒或いはグレーのコショウで代用も可能。
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他のコショウ同様に、粉末にすると香りが逃げやすくなるため、粒のままコショウ挽きを利用するのが、最も良い香りを楽しめる手段。
ただしコショウ挽きでは粉末に比べて粗挽きになるため、粉末とコショウ挽きにかけて砕いたものとの使い分けも覚えたい。
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白っぽくコショウの中では香りが繊細めとはいえ、やはり風味は強いが、黒、緑、グレーの中でこの白コショウは唯一、キャトル・エピス(フランスのミックススパイス)に加えられるなどして、お菓子への利用もされることがある。