ローズマリー/まんねんろう

シソ科:多年草
学名:Rosemarinus officinalis
仏名:Romarin(ロマラン)
英名:

葉と花
茂み

【概要】
  • 利用部位:葉(ホール、ドライ、粉末)。
    地中海原産の常緑低木で丈の高いものは1.5m程まで育ち、濃いグリーンの葉が密に生えます。
    常緑で美しく寒さにも強いのでヨーロッパでは庭や道の植え込みにも使われています。
    強く爽やかさある独特の香りは肉と相性が良く、臭み消しとしてヨーロッパで主に利用されています。
    ビーフやラム肉の煮込みにブーケガルニとして束ねて加えたり、かたまり肉のローストに刻んでまぶしたり、オレガノに並んでトマトとの相性も良いのでラタトゥイユなどの野菜料理に加えるのも良いでしょう。
    加熱によって香りが消える事が無いため、調理法が限定されず使いやすいハーブです。
    精神の安定、脳や心臓の働きを高めるなど元気が出るハーブですが、月経促進作用があるため妊婦さんは濫用しない方が良いと言われています。
【栽培】
  • 栽培は種からよりも挿し木もしくは株(苗)を購入すると手軽です。
    地植えにするとかなり繁りますが、大きめの鉢植えでもしっかり成長します。
    石灰質の土壌を好むので日本では石灰を補ってあげましょう(蛇足ですがTOMATOの実家でも盛大に繁り、生け垣として活躍しています)。
【採集時期と保存】
  • 乾燥した葉も利用できるため、収穫後の保存も可能です。
    他の多くのハーブ同様、花を付ける直前が最も香りが良いとされていますが、花ごと収穫・利用しても大丈夫です。
    茎ごと刈り込み、丁寧に洗って水気を切ってから少量ずつ束ねて風通しの良い日陰につるして乾燥させ、キッチンペーパーなどを広げた上で軽く握って葉を落とし、密閉容器に保存します。
【お料理への利用】
  • お肉料理全般に広く利用でき、トマトソースとの相性も抜群です。
    ホットミルクの香り付けに:小鍋にミルクとローズマリーひと枝(4〜5cmほど)を入れて熱し、暖まったら枝を取り除いてカップに注ぎ、好みで蜂蜜の甘味を加えます。
    食用ではありませんが、先のやや尖った濃いグリーンの細い葉が密生した枝はクリスマスにもピッタリ。
    よく繁った枝のせん定を兼ねてリースにしたり、大きめの鉢植えならばリボンや小さなベルなどを付けてクリスマスツリーの代用にしてはいかがでしょう。




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