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↑ 熟した果実。 |
バラ科:つる性樹木
学名:
Rubus Fruticosus
仏名:Ronce(ロンス)、Mûrier(ミューリエ)
英名:(Wild) Black berry(ブラックベリー)
和名:西洋ヤブイチゴ
【概要】
- 利用部位:熟した果実、葉。
- ヨーロッパの荒れ地や雑木林、川沿いや民家の縁などに自生する野生のイバラの一種。
- 熟した果実は、果物としてそのまま、或いはジャムやジュレ、シロップ等にして食用になる。
- イバラの一種で、茎、葉に鋭い棘があるが、葉を乾燥させて棘を落としたものは、薬用茶として煎じ薬にされ、血液や皮膚に効果のある強壮剤として、古くからヨーロッパで民間利用もされてきた。
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↑ 黒いのが熟した実。赤いのは熟し始めた実。 |
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↑ 花とつぼみ。 |
【TOMATOより】
- この辺りのロワール川沿いや草地、近郊の雑木林や森、道端、民家の垣根etc. 至る所で見かける逞しい木で、実が熟す夏には、時折バケツをぶら下げてジャムやジュレ(果汁だけを使ったジャム)用に摘み集める人の姿も見かけます。
- かつて、この近く(フランス、トゥーレーヌ地方)のユッセ城を訪れたシャルル・ペローが「眠れる森の美女」の物語のインスピレーションを得たと言われる通り、今は畑に開拓され民家が散らばるユッセ城の周辺にも生えています。 中世には、ロワール川やアンドル川から続く草地を、このイバラが覆い尽くしていたのでしょう。