更新日 mise en ligne le 9 décembre 2004
remise en page le 17 mars 2012
キール&キールロワイヤル Kir & Kir royal |
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キールもキールロワイヤルもカクテルの一種で、共にフランスでは「アペリティフ(Aperitif:食前酒)」として全国で親しまれています。
キール発祥の地といえばディジョン。 フランス東部のブルゴーニュ地方の首都の名物の一つに「クレーム・ドゥ・カシッス:Creme de Cassis」と呼ばれる、黒すぐりのリキュールがあります。 これを白ワインで割ったのがキール。
発案者はディジョン市長を努めたFelix Kir氏で、彼のお気に入りの飲み物だったものを人にご馳走したのが受け、キール氏にちなんで彼の名で呼ばれています。
白ワインをシャンパーニュに置き換えて後に生まれた類似品が、キール・ロワイヤルです。
フランスでは、例えシャンパーニュに似た発泡ワインであっても、その名を名乗るには、定められたシャンパーニュ地方の生産地で作られねばなりません。 しかし他の土地でも発泡ワインは作られていて、それらを使った「厳密に言えばキールロワイヤルもどき」も各地に存在します。
ですから、こだわらない方は、例えばヴーヴレのスパークリングを使っても、味が好みなら構わないでしょう。 でも、一応本物は何かは頭の片隅に予備知識として置いておいて下さい。
材料 :丈の高いシャンパーニュグラス1杯分
<キールの場合>- 白ワイン:グラス1杯分
- クレーム・ドゥ・カシッス:グラス1/5
<キール・ロワイヤルの場合> - シャンパーニュ:グラス1杯分
- クレーム・ドゥ・カシッス:グラス1/5
- サーヴするグラスを曇り無くきれいに洗って拭いておき、クレーム・ドゥ・カシッスを、底から1/5(好み次第で1/4程度でも良いが甘味が強まる)迄注ぐ
- 次いでワインを注ぐ※クレーム・ドゥ・カシッスは、日本でも、輸入酒店か輸入食材店などで見つかるのではないかと思います。
具体的にどこで買えるかどうかは、日本国内の場合は分かりません。
※ワインは、望ましいのはブルゴーニュの白。 ドライめでお口に合う白をチョイスしましょう。
スパークリングの場合、そのままでもとろけそうに美味しい上質のヴーヴレなどでも美味しく味わえますがさすがに勿体ないので、普通のシャンパーニュで構いません。
ワインはあらかじめ適温に冷やしておきましょう。
※グラスは、何故か日本では平たくてすぐに泡が散ってしまうグラスがシャンパーニュグラスとされていますが(アメリカの影響?)、フランスではシャンパーニュグラスと言えば普通は丈が高いスリムなものです。
お手元に無かったら普通のワイングラスでも構いません。