更新日 mise en ligne 2000
remise en page le 18 mars 2012
グルメな事で知られるフランス、中でもチーズの種類の多さは最も知られている事の一つでしょう
その数はかつての大統領のこんな言葉にも引用されるほど・・・「1年の日数同様の種類のチーズを生み出す国を統治するのは不可能だ」(しかしながらこの大統領、どうやら立派にやってのけたようです:賛否両論あれど)
そのチーズを使ったお菓子は多々あることだろうと思われるのですが、チーズは食後、デザートの前に楽しむのが一般的でデザート別にしっかり頂きたいとでも言うのでしょう、意外にそう多くもありません
こちらにご紹介するのは、言語にも伝統にもドイツの影響強いアルザス地方のレシピで、サッパリとしたフロマージュ・ブラン(Fromage Blanc)を使っています
日本で親しんだクリームチーズのコク恋しさにレモンを強めに効かせてみました
※ 写真は30センチの型を使用したため、薄い仕上がりになっています。
材料 : 22cmのタルト型1
- :<ブリゼ生地>
- バター:60g
- 粉砂糖:大さじ1
- 薄力・強力粉半々:160g
- 玉子:1個
<アパレイユ> - フロマージュ・ブラン:300g
- グラニュー糖:80g
- 生クリーム:70g
- 玉子:2個
- レモン汁:大さじ1
- 薄力粉:小さじ2
- ブリゼ生地を準備する(手順1〜2)
バターは冷蔵庫で冷やしておき、1センチ程のキューブに刻み、ボウルに入れる
粉2種類を併せてふるい、バターを入れたボウルにグラニュー糖と共に加える
これを両手ですり合わせるようにしてよく混ぜ、そぼろ状にする
- 玉子1個をときほぐし、1のボウルに2/3程加え、生地をまとめる
まとまりにくいようならば残りの玉子を加える
それでも水分が足りないようなら、ミルクを少々加えて調節する
出来上がった生地を丸く整え、ラップなどにくるみ1時間(〜1晩)冷蔵庫で寝かせる
- アパレイユの準備
ザルなどにキッチンペーパーを敷き、フロマージュ・ブランを入れて1時間程水切りをする
これをボウルに入れ、グラニュー糖、生クリームを加え泡立て器でなめらかなクリーム状になるようよく混ぜる
これにときほぐした玉子2個、レモン汁を加え混ぜる
全体が均一になったら小麦粉小さじ2をふるいながら加え、ダマにならないよう丁寧に混ぜる
- タルト型にブリゼ生地を敷く
(この間にオーブンを180℃にセットし、暖めておく)
ブリゼ生地をめん棒でタルト型直径より3〜4センチ程大きめの円形にのばす
これをタルト型にそっと乗せ、中央から、生地を引っ張らないよう注意して(引っ張ると焼いた時に生地が縮んでしまう)外側へむけてなじませる
縁部分は外側から軽く持ち上げつつ下の方からしっかり壁面に固定する
型からはみ出した生地はナイフで丁寧に切り取るか、長めのめん棒があればそれを転がして切り取る
- 4で準備した型に空気が入らないよう丁寧にアパレイユを流し込み、暖めて置いた180℃のオーブンで40〜50分焼く
焼き上がったらオーブンから出し、室温で冷ます
※たいていパティスリー作りには「無塩バター」を使用するよう書かれていますが、こちらのレシピでは通常食卓で使う有塩バターを使用し、代わりに塩を加えずに作ります
※フロマージュ・ブランには脂肪分20%、0%等いくつか種類があります
いずれの品でも同じように作れるので、お好みのもの、または入手しやすいものをご利用下さい
※ブリゼ生地を寝かせるのは、生地の水分が全体に行き渡り粉っぽさをなくすためです
※焼いている間オーブンを覗くとアパレイユが膨らんでいますが、冷めるとぺしゃんこになるので、多少盛り上がっても大丈夫です
また、オーブンから出してふっくらしていた表面がへこんでも心配ありません。