更新日 mise en ligne le 4 février 2004
remise en page le 17 mars 2012
“ミル・クレープ”、フランスのお菓子屋さんでは見かけないのですが、日本では割と人気があるデザートですよね。
「ミルクレープ:Mille crepes」というのは、「ミルフゥイユ:Mille feuilles」の「ミル」と同じ、フランス語で「千」という意味。 勿論千枚も重ねるわけではありませんが、クレープを幾重にも重ねて組み立てる、オーブンを使わずに作れるデザートです。
今回はオレンジ風味にしていますが、ショコラクリームを挟んだり、スライスしたフルーツを挟んだり、色々なヴァリエーションを楽しめます。
クリームを挟んだだけで仕上げても良いのですが、ひと手間加えて表面に薄くゼリーがけしてツヤやかに仕上げています。 面倒ならその部分は端折っても構いません。
材料 : 直径22cm程の円形1個分
<クレープ生地>- 玉子:3個
- 塩:2つまみ
- ミルク:500cc
- 薄力粉:250g
- バター(フライパン用):適宜
<クリーム> - 玉子:4個
- ミルク:250cc
- グラニュー糖:50g
- オレンジジャム:50g
- コーンスターチ:大さじ2
- ヴァニラエッセンス:少々
- オレンジ花水(好みで):少々
<コーティング用> - 板ゼラチン:半枚
- オレンジジャム:40g
- 水:大さじ3
<必要な道具(目安)>
・泡立て器(手動)
・ゴムベラ(あると便利)
・ボウル1個
・フライパンか
クレープパン1つ
・キッチンペーパー
<賞味期限>
3〜4日中に賞味
保存は冷蔵庫にて
- クレープ生地を作る
ボウルに玉子と砂糖を入れて泡立て器(手動、泡立てない)でよく溶く
牛乳半量を加えて更に溶き混ぜ、粉を3回ほどに分けてふるい入れ手早く混ぜ合わせる
混ざったら残りのミルクを加え均一に混ぜる
- フライパンを中火弱に熱し、しっかりと温まったら一旦火から下ろしてバターを小さな塊にして乗せ、溶けたところを折り畳んだキッチンペーパーで全体にのばすと同時にフライパンに脂分を馴染ませたらすぐに火にかける
レードルでクレープ生地を1杯取って流し入れ、すぐにフライパンを持ち上げ傾けながら全体に生地を広げる
側面にあまりつけないように気を付けて
そのまま表面が乾いてあらかた焼けたら裏返し、うっすら焼き色がついたらお皿によける
(最初の1枚はどうしても出来が悪いので、フライパンを馴染ませるために犠牲にします:食べても構いませんけれど)
- 2の要領で、残りの生地全てを焼く
直径22cmで12枚程焼ける筈
焼けたクレープはお皿に重ねて行き、あら熱がとれたら乾かないうちにラップをかけておく
- クリームを用意する
鍋に玉子と砂糖、ジャムを溶きほぐし、ミルクとコーンスターチを加えてよく混ぜ合わせる
これを火に掛け、丁寧に鍋底も忘れずにかき混ぜながら中火弱で熱し、しっかりととろみが付いたら火からおろしてエッセンス類を加え混ぜ、あら熱を取る
- 組み立てる
まず一枚、一番きれいに焼けた1枚をよけて、お皿にクレープを一枚敷く
スープスプーンにたっぷり一杯クリームをとってのせ、縁には薄く、中心にやや厚みを持たせるように全体に塗って次の1枚を縁を揃えて乗せる
同じ工程をクリームがなくなるまで繰り返す(恐らく2枚残ると思います)
- 乾燥防止とツヤ出しに、コーティングを用意する
板ゼラチンを水に5分程浸してふやかしてから絞り、千切って小鍋に入れる
これに残りの材料を入れて混ぜ合わせ、弱火にかけてゼラチンを溶かす(電子レンジでもOK)
5で組み立てたミル・クレープの表面に、ティースプーンを使って少しづつ流して広げる
冷蔵庫で少なくとも1時間寝かせてから召し上がれ
※クレープ生地がダマになってしまったら、練らずに1〜2時間置いて馴染ませます
ミルクを2回に分けて加えることでダマをできにくくして、我が家では成功するのですぐに焼いていますが、気になる人は寝かせても構いません
生地を流す時は、レードルでさっと混ぜてからすくうようにします
出来上がりのサイズはフライパン、及び作るクレープのサイズによります
クレープを裏返す際は、端が剥がれてくるので、そこを指先でそっとつまんで剥がしてパッと裏返します
菜箸を使っても構いませんが、穴をあけないように気を付けて
※フルーツを加える場合は、極々薄切りにした苺、キウィなどが手軽
でも、その場合はクリームはヴァニラ風味を少しだけで良さそうです
いずれまた違ったヴァージョンもご紹介します