更新日 mise en ligne le 20 juin 2002
remise en page le 17 mars 2012
フランスのリムーザン地方発祥のお菓子“CLAFOUTIS:クラフティ”
とてもシンプルな作り方で、ファーやフランといった別の名で呼ばれる似たようなお菓子はフランス各地にあります
クラフティと呼べるのは、上記リムーザン(Limousin)の人に言わせるとチェリーを使ったものだけとのこと、つまり桃の/梨のクラフティといったものは存在しないのだそうです
他のフルーツを使った場合、例え流し込む生地が一緒だったとしてもその名は「Flognarde:フロニャルドゥ」と変わるのだそうで、その地方に属するコレーズ産の色濃いチェリーを使った流れを未だ頑なに残すフランス人気質のこだわりなのでしょう(Flognardeはリムーザン辺りの方言のようで、仏版国語辞典には載っていないようです)
半ばプリンのような、でももう少しもったりとした生地は常温に冷ますか冷やした方が美味しいので、チェリーがマルシェに並び、暑くなって来た頃が一番、生のものをたっぷり種入りで使ってしまいましょう
どうしても手頃なものが無かったら冷凍のチェリーを半解凍の状態で(完全に解凍するととろけてしまうので)型に並べます。 生の美味しさにはかないませんが・・・
材料 : 22cmのタルト型1つ
- よく熟した生さくらんぼ:400〜500g
- 薄力粉:50g
- 玉子:2個
- 牛乳:150cc
- 生クリーム:150cc
- グラニュー糖:60g
- ヴァニラシュガー:小さじ1半
無ければヴァニラエッセンス - ラム酒:小さじ2
- 型塗り用バター:適宜
- レモン汁:大さじ2
<必要な道具(目安)>
・タルト型
・ボウル
・泡立て器(手動)
・ゴムべら
・タルト型か耐熱皿
<賞味期限>
冷蔵庫で3日
- チェリーは洗って水気を切り、茎を取り除く
オーブンを熱しておく
タルト型にバターを塗って薄く小麦粉を振っておく(共に分量外:側面も忘れずに)
- ボウルに卵を割り、グラニュー糖を加えてよく混ぜる(泡立てる必要はありません)
これにミルクとレモン汁、ヴァニラエッセンスを加え、混ぜながら小麦粉を少量ずつふるって加えなめらかになるようさらに混ぜ合わせる
- 型の底にチェリーをまんべんなく並べ(底にあらかた敷き詰められれば良いので量はお好みに:我が家ではたっぷり入れています)、2の生地をそっと流し込む
チェリーが移動してしまったら、そっと移動させて全体にほぼ均一に並ぶように手直ししてから温めておいたオーブンに入れ180度でおよそ30分焼く
生地は少し膨らみます
※本来は種ごと作ってしまうもので我が家でもそうしていますが、お子さんと一緒に召し上がる場合には1の段階で面倒でも種を外しておいた方が良いでしょう
※お砂糖の量はチェリーの甘味によるので、少ないようならばもう10〜20g程加えても良いです
家で使うチェリーは旬の盛りのかなり甘い物なので、50gにも満たない程にお砂糖を減らす事があります
酸味あるタイプを使っても美味ですし、レモン汁も適当に量を調整して下さい
※しっとりしているので全体を型から外すのは楽ではないため型ごとテーブルに出し、その場で切り分けてサーヴします