マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 2 oct. 2002
remise en page le 16 mars 2012
洋梨のベルナッシュ煮 Poire à la bernache

これは材料の関係により日本にお住まいな方には残念ながら同じ物は作れないレシピです(ごめんなさい、でも赤ワインで類似したものは作れます)。
“ベルナッシュ”とは、その年摘んだぶどうで作った「できかけワイン」。
アルコール度は殆ど無く、風味豊かなガス入りぶどうジュースといったところで、瓶詰めになって9月後半になると毎年僅かな時期だけ市場に出回ります。
ワイン作り用のブドウの収穫時期が限られているので、おのずとこのベルナッシュのシーズンも限られるというわけです。
発酵し始めたばかりでプツプツと瓶の中で発泡しているため、ボトルのキャップには穴があり密封されていません。
赤白ワインそれぞれのベルナッシュがあり、ここでは赤(ロゼ)を使っています。
ブドウの甘味があるのでフランス人にとっては季節ならではのアペリティフ、このデザートにはお砂糖を加えなくても充分甘さを感じられることと思いますが、冷たくして食べる場合は好みで少しお砂糖を加えると良いでしょう。
洋梨はウィリアムス、コンフェランスなどの熟し切っていないやや固めのものを使います。 リンゴや、風味の足りない桃、ネクタリンでも美味しいと思いますよ。
なお、色合いはベルナッシュによっても微妙に違った仕上がりとなります。 なるべくアルコール分の低いまだジュースのようなものを使うと良いです。

材料 : 4〜6人分
  • まだ少し固めの洋梨:6個
  • ベルナッシュ(ロゼ):400cc
  • シナモンスティック:半〜1本
  • グラニュー糖(好みで):大さじ1程

  1. 梨を2つに割って芯を丁寧にくりぬき、皮を剥いて鍋底に並べ、シナモンスティックを乗せる

  2. <下ごしらえ2>
    ベルナッシュを注いで火に掛け、梨が柔らかくなるまで30分程フタをして煮る
    途中で鍋をゆするか、スプーンなどを利用して上面も含め全体にベルナッシュが行き渡るようにする
    そっと梨の上下をひっくり返しても良い
    汁気が全体に行き渡らないので、落としぶた(アルミホイルなどを鍋の内側サイズに丸く切ったもの)をしおくと良いです

  3. 梨が柔らかくなったら火を止め、好みの甘さにグラニュー糖を散らし、鍋をかたむけてグルリとまわして全体に味を馴染ませる
    あら熱が取れたら器に取って冷蔵庫で冷やす(常温のまま食べても良い)
※我が家ではベルナッシュならではの、極短いシーズン限定のデザートです
シナモンが苦手な方は加えなくても良いです
サーヴするのは冷蔵庫から出したてよりも、15分ほど前に出しておいたくらいの方が良さそうです
あまり冷たいと感じる甘味が少なくなるので
ワインで作る場合は途中でフタを外してアルコール分を飛ばし、お砂糖を加えて甘味を調整して下さい

頂いたご意見●2004/8月 りんこさん(ゲストブックにて)
ぶどうジュースのかわりに、ロゼワインを使って作りました。これが大好評でした。簡単だし、見た目・味も夏らしくてとっても利用価値アリのレシピでした。





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