マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 29 aout 2004
remise en page le 17 mars 2012
セモリナ小麦のデザート1Géteau de semoule

このお菓子に使う“セモリナ”は、硬質小麦を粗い粒子の粉にしたもの。 フランスで「Semoule de ble dur(スムール・ドゥ・ブレ・デュール)」と呼ばれ、粒子が細かい「Fine:フィヌ」、やや大きい「Moyenne:モワイエンヌ」の2種類が一般的で、このレシピでは細かい方を使っています。
どちらも、フランスのパスタメーカー「Panzani」から、500gパックが出ていて、スーパーマーケットの粉売場又はコーンスターチやお米と共に並んでいます。
家庭のお菓子として親しまれるもので、近頃では少し忘れられる傾向にある“お婆ちゃんの味”。 プリンやティラミスと共に、パック入りの市販品もありますが、お家で安価かつ簡単に作れるので買うまでもありません。 しかもお家で作った方がずっと美味しいです。
微妙に配合の異なる2タイプを掲載しますが、こちらのレシピは量を控えめに、ふんわり仕上がるレシピです。
※「Semoule」は、クスクス(Couscous)粒のこともSemoule、グラニュー糖のことはSucre semouleなど、よく見かける名。 このお菓子に使うのはクスクス粒ではなく、上記の通りやや粒の粗い黄色がかった粉ですのでお間違いなく。

材料 : マフィンカップ6個分
  • 牛乳:500cc
  • セモリナ(Semoule):70g
  • グラニュー糖:50g
  • ドライアプリコット:50g
  • 玉子:2個
  • コアントロー:大さじ1弱
  • ヴァニラエッセンス:好みで数滴
  • バター:20g

    <カラメルソース用>
  • グラニュー糖又は角砂糖:100g
  • 水:大さじ8

<必要な道具(目安)>
・大小鍋
・マフィン型か
 プリンカップ

<賞味期限>
冷蔵庫で3〜4日

  1. アプリコットは粗く刻む
    オーブンに余熱を入れ、型の内側にバター(上記分量外、無塩バター推奨)を塗っておく

  2. ミルクを中サイズの鍋に温める
    沸騰したらすぐに火を弱めてコアントローを加え、木じゃくしか木のスプーンなどでかき混ぜながら砂糖とセモリナを極々少量ずつパラパラと雨のように散らしてダマにならないように丁寧に混ぜ、バターも溶かしこんでそのまま5分程休まずにかき混ぜながら加熱する

  3. もったりと重たい生地になったら火からおろし、ドライフルーツ、ヴァニラエッセンスを加え混ぜ、更に玉子を溶いて混ぜ合わせる

  4. 3の生地を型に流し込んで表面を平らにならす
    温めておいたオーブン200度程で20〜25分程焼き、冷まして型から外せば出来上がり
    冷蔵庫でヒンヤリさせて、カラメルソース(次のステップに説明)を添えて召し上がれ

  5. 小鍋にグラニュー糖と水半量を入れて火にかける
    砂糖が溶けて煮え立ち、しばらくすると茶色に色づいてくるので、そこからは決して目を離さず、色合いを見ながら濃い茶色になったら残りの水を加えて混ぜ合わせ、小鉢などによけて冷ましておく
※加えるフルーツは、この他にドライプルーンやドライのリンゴ、洋梨、オレンジピール等々、お好みに選んで下さい。
コアントローが無かったら、グラン・マルニエやラム酒でも、又は加えなくても構いません。
※上の写真では、固めに作ったカラメルソースをプリンのようにあらかじめ型の底に敷いてから生地を流して焼いた時のもので、ひっくり返して上を向いた底部分にカラメルが染み込んで色が濃く仕上がっています。
でも、あらかじめカラメルを敷いて焼くよりも、ソースを別に作って、好みで上からかける方が色もきれいに仕上がり、デザートらしくて良いと思います。


頂いたご意見
●2006年4月 MIHOさん
夫がフランス人なのでレシピを楽しく参考にさせていただいています。
セモリナのデザートを最近作りましたが、とてもおいしくでき、夫も「久しぶり!」と喜んでいたので、嬉しかったです。





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