マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 9 octobre 2004
remise en page le 15 mars 2012
さつま芋のフラン Flan a la patate douce

秋深まる10月、アフリカ辺りからの輸入物ですが、“Patate douce:パタートゥ・ドゥース”と呼ばれるさつま芋がフランスの市場に出てきます。 産地によってはその他のシーズンにも見かける事がありますが、日本育ちの私には、さつま芋と言えばやっぱり秋の風物詩。 落ち葉を集めた焚き火の中にそっと埋め込んでホクホクの焼き芋にするのが大好きです。
ところが、こちらで見つかる“一見さつま芋”は、栗のようにポックリとした日本のものとは大違い。 西洋カボチャ同様加熱するとベチャベチャと表現したくなる位に水っぽいんです。
色も黄緑がかった黄色ではなく殆どが濃いオレンジ。 でも味はさつま芋に引け劣らない甘味で、この味をみすみす逃すのも惜しいと生まれたのがこのレシピです。
タルトの具と大差ないのですが、今回はタルト生地作りの手間を省いてフランに。 1人分ずつラムカン(プリンカップ等)に作っても良いですが、怠け心に傾く私はドカンと1つ作って切り分けます。
日本のさつま芋を用いる場合は、レシピ末のコメント欄をご参照下さい。

材料 : 6〜8人分
  • さつま芋(生皮付き):600g
  • 玉子:4つ
  • 生クリーム:150g
  • 牛乳:100cc
  • グラニュー糖:100g
  • バター:40g
  • コーンスターチ:大さじ2
  • ヴァニラエッセンス:数滴

<必要な道具(目安)>
・直径20cm程の丸型
普通にお家にあるもの

<賞味期限>
出来立てを賞味

  1. オーブンに余熱を入れる
    ポテトは皮付きのまま蒸し、熱いうちに皮をむき、一旦ザルに取って(崩れるのでそ〜っとね)落ちるだけの水気を落としてから400gを使う
    計量したポテトが完全に冷めないうちにバターを加えてフードプロセッサかミキサーで細かくする
    (適当なマシンが無い場合は、ボウルに入れてポテトマッシャーで丁寧につぶすか裏ごしする)

  2. 1に砂糖と玉子を加えて混ぜ合わせ、生クリームとヴァニラエッセンス、牛乳にコーンスターチを溶いて加えてよく混ぜる

  3. 型の内側にバター(上記分量外、無塩バター推奨。無ければ有塩バターでも良い)を塗り、2のミックスをそっと流し込んで、お湯を張った天板において180度のオーブンで40分程焼く
    そっと揺すってみて、中心が水っぽく無ければ出来上がり
    心配な場合は真ん中に爪楊枝を刺してみて、澄んだ液しか見られなければきちんと焼けています
    完全に冷ましてから、お好み次第で常温でも構いませんが、出来れば冷やして召し上がれ
※お砂糖の量は、アフリカ産のお芋を使った場合、お芋自体がとても甘いので上記分量では仕上がりに割としっかり甘味が付きます。
デザートとしてしっかりと甘い味を楽しむにはこのくらいでも良かろうとは思いますが、甘さ控えめが好みな方は少し減らして下さい。
※日本のさつま芋を使う場合、潰したポテトのテクスチャーがもっとどっしりポクポクと粉っぽいので、ミルクの量をもう50cc程増やし、コーンスターチは全く加えなくて良いと思います。
※プリンではないので、カラメルソースは加えていません。
※型は、今回は直径20cmのマンケ型を使いました。 丸に限らず四角いグラタン皿等でも、耐熱容器であれば何でも構いません





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