更新日 mise en ligne le 22 juin 2003
remise en page le 18 mars 2012
ブロワイエ・デュ・ポワトゥー Broyé du Poitou |
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“ポワトゥーのブロワイエ”なる名のこのビスケットは、殆どが直径20〜25cm程と1枚がかなり大判なビスケット。 そこがこの、“ブロワイエ”の名の元となっています。
フランス語で“ブロワイエ”とは「砕く」といった意味があり、大判のビスケットをかち割って味わうことからこんな名が付いているのです。
ベースは小麦粉とバターと玉子。 これに、作り手によってアーモンドプードルを加えたりオレンジの皮のすりおろしやオレンジ花水で香りを添えたり、はたまた同じ地方ニオール産で有名なアンゼリカの砂糖漬けを加えたりと色々なヴァリエーションがあります。
ブルターニュのガレット・ブルトンヌにもよく似ていますが、徹底的に凝るのであれば、スタンダードなものであったとしてもAOCを取得しているシャラントのバター(この地方産バター)を使うというのが決定的な区別方法になるのかも。
そこまでしなくとも充分美味しいブロワイエ・デュ・ポワトゥーを楽しめますよ。
材料 : 直径24cm程1枚分
- 小麦粉:180g
- アーモンドプードル:70g
- バター:120g
- グラニュー糖:110g
- ヴァニラシュガー:1袋
- 玉子:1個
- オレンジ花水:大さじ1
- ボウルにバターを入れ室温にし、これに小麦粉、アーモンドプードル、砂糖を混ぜ合わせてふるい入れる
指先でバターに粉をからめ、スコーン生地の要領で粉類とバターをポロポロした状態になるまでしっかり混ぜ合わせる
- 小鉢などに玉子を溶き、半量をよけてからオレンジ花水を加えて(苦手な人は入れなくても、無農薬ノーワックスオレンジの皮のすり下ろし少々に代えても良いです)、1のボウルに回しかける
- 2を均一になるよう手で混ぜ合わせ、ひとまとまりにしてボウルから取り出し、オーブンペーパーの上に置く
直径25〜26cm程に均等な厚みに丸くのし、縁一周を指先でチョンチョンと挟むようにしてタルト型の縁のように形を整えながら跡をつける
更にフォークの先で上面に3〜4回平行な等間隔に飾り線を入れ、少しずらしてクロスするように同じ作業を繰り返す(直角にクロスさせないところが“それっぽく”仕上げるコツ)
これをオーブンペーパーごと鉄板などに乗せ、ラップをピッチリとかけて冷蔵庫で最低1時間は寝かせる
- オーブンを温めておき、温まったら3の形成したブロワイエ生地に残った溶き卵を塗り、180度で25〜30分程、きれいに焼き色がつくまでしっかりと焼く
冷ましてパリッとしてから味わいましょう
※焼けたら早々にオーブンから出して、平らな網に乗せて冷ましましょう
お皿に乗せて冷ますと、熱い生地からの蒸気で湿気を含んでしまい、仕上がりがパリッとしません
そして、味わう時は必ず完全に冷めてから
※保存は湿気を帯びないよう缶などに入れ、日本の梅雨時や夏場は念のため冷蔵庫に入れ、1週間以内に食べきるようにするのが無難でしょう
ヨーロッパの乾燥した気候でも、バターが多くその脂分が酸化すると極端に風味が落ちるので、早めに食べきりましょう
※ヴァニラシュガーは7g程度の小袋入りのものを使っていますが、無ければヴァニラエッセンスを使って下さい。