マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 2 septembre 2002
remise en page le 15 mars 2012
スベリヒユのサラダ Salade de pourpier

昔からの野草好きな私は、子供の頃に読んだ本の中で、雑草扱いの“スベリヒユ”が食用になる事は知っていましたが、昨年いつものマルシェでこの草を束ねて売っている人を見付けた時には驚いたものでした。
後に調べてみたところ、ギリシャ時代には既に野菜や調味料として使われており、薬効も期待されていたのだそうです。 現在もギリシャは勿論、モロッコや希にフランスの家庭でもサラダやスープ、グラタンなどに利用されるとのこと。
最も一般的で手軽なのはサラダで、さすがに街の中の我が家の近所の道端に生えているものには手が出ませんが、日曜日のマルシェによく繁った束を持ってくる人が居るので、しばしば作っています。 ピリリ&トロリとした不思議な食感の肉厚の葉はジューシーで、のどの乾きにも良いそうです。
一番気に入っているのが今回ご紹介する、擦りゴマで香ばしさを加えてキュウリとトマトとあわせたもの。
欧州のみならずアフリカ、アジア等々各地に広がるこの草は今となっては雑草扱いされるのが殆どですが、かのルイ14世も“健康サラダ:Salade de sante”として召し上がっていたそうですよ。(便秘がちな方にお勧め)。

材料 : 2〜4人分
  • キュウリ:200g
  • トマト:200g
  • スベリヒユの葉:50g
  • ディジョン粒無マスタード:小さじ1
  • オリーヴ油:大さじ1
  • 擦り白ゴマ:小さじ2
  • 塩:小さじ1/4
  • 酢:小さじ半

  1. キュウリは皮をむいて(日本のキュウリで皮が固くない場合は残しても良い、種部分も同様)縦2つ割にし、種の部分をティースプーンなどでこそぎ取ってからスライスし、2つまみ程の塩(分量外)をまぶしてザルに取って軽く水気を切る
    トマトはヘタを取り、2センチほどに切っておく
    スベリヒユは丁寧に洗って葉(芽)の部分のみを集めておく

  2. マスタード、擦りゴマ、酢、オリーヴ油、塩を全てよく混ぜておき、野菜を入れて全体を和える
    器に盛って召し上がれ

    ※それぞれの野菜から水が出るので、食べる直前に和えるようにしましょう
    同じ理由で作り置きはできません
※お塩の両は味を見て適宜調整して下さい
※スベリヒユの茎も食べられますが、固い場合もあるので葉や芽の部分を利用します
花や未熟な実もそのまま利用できます
※野草を摘んでくる時は、くれぐれも他の草と間違えないよう、写真付きの図鑑などでしっかり確認してから利用しましょうね。 市街地では除草剤を撒いている恐れもあるので、人の入らない草地や、そうした所で採ってきた種から栽培するのが無難です。
まずはお家のお庭を見回してみましょう。 ひょっとしたら壁沿いに生えているかもしれません。
栽培は陽当たりと水はけの良い所で、地に這うように広がります。





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