マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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更新日 mise en ligne le 7 cotobre 2015
ハヤトウリのコンポート Compote de chayote/christophine

キュウリやゴーヤーと同じ「ウリ科」のお野菜ハヤトウリは、漢字で書くと「隼人瓜」。 なんでも外国から日本に到着した土地の名を取って薩摩隼人の「隼人(ハヤト)ウリ」だとか。
煮たり炒めたりお漬物にしたり、が日本でのおおよそ一般な使い道のようで、同じお野菜はフランス、しかしヨーロッパ大陸にあるフランス本土ではなくマルティニーク、グァドループ、或いはアフリカ大陸近くのレユニオン島等の暖かい地域にあるフランス海外県のクレオール料理、郷土料理として親しまれる食材で、あちらではグラタン、或いは中華の影響を受けた郷土料理も色々あるためお肉との炒め物などにも使われています。
こちらのレシピはとことん私のオリジナル。 ありがちでないハヤトウリの使い道、何かないかしら?と思って最初に思いついた2つのうちの1つです。
ラム酒は抜きでも良いけれど、ハヤトウリのフランス判の使い道(グラタン)を初めて教えてくれたのがマルティニーク出身の人だったので、その土地の特産品で仏本土にもファンが多いラム酒、そしてオレンジジャムでアクセントを沿えています。


材料:4人分(正味量)
  • ハヤトウリ:2個
  • グラニュー糖:80〜100g
  • 水:100cc
  • バニラビーン:半本(又はバニラエッセンス数滴)
  • オレンジマーマレード:大匙2
  • ラム酒:大匙1
  • 好みでレモン汁大匙1〜2

<必要な道具(目安)> 中鍋、ざる
<賞味期限> 保存は蔵庫で4〜5日。 

手順
ウリの皮をむいて下茹でする。
材料を入れてやわらかく煮る。

  1. ハヤトウリはできる限り縦筋が少ないものを選ぶ。
    それでも往々にして筋があるので、その場合は筋の間の皮を剥きやすいよう筋にナイフを入れ切り分けてから、皮をむき、種とその周りのワタ、筋を取り除いたら1口大に切り分ける。
    この段階で大きめのカットと小さめと2つに分けておく。
    バニラビーンは縦にナイフを入れ2つに分ける。

  2. 鍋に下茹で用のお湯(記載分量外)を沸かし、沸騰したら1で切り分けたハヤトウリの大きめカットを入れ、1分後に小さめのカットを追加して計4分煮る。
    ざるにあけてお湯を切る。
    茹でるのに使った鍋の縁に多少の灰汁が付くので鍋をすすいでから、ハヤトウリを鍋に戻し、分量の水、砂糖、バニラビーン、ラム酒を入れて火にかける。

  3. 砂糖水が沸いたらとろ火にし、フタをして15分煮たらオレンジジャムをシロップに溶かし、フタをしてもう15〜20分煮る。(レモン汁を加える場合にはここで追加)
    ウリがすかり柔らかくなったのを確認したら火からおろしてシロップに浸したまますっかり冷ます。
    バニラエッセンスを使う場合には、火を止めてから加えます。

※ジャムの甘味もあるのでお砂糖80gで十分甘いと思いますが、冷えると甘味がやや淡く感じられるものなので、その辺りを考慮して、最後の味見段階で必要ならば加えます。 しっかり甘い方がデザートとしては良い、という場合は特に。
※オレンジジャムでなく、無農薬・ノーワックスのオレンジかレモンの皮の摩り下ろしを使っても。
また、バニラでなく八角の実を入れて違った風味でも楽しめると思います。

※ハヤトウリは仏語ではChayote シャイオット、Christophine クリストフィヌ、chouchou シュゥシュゥと名称色々。左記、おおよそ使われる頻度が高い順かな。1つ目が商品名として今本土で主流、他2つは海外県で多用(Chayotteと書く人多数)。






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