マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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更新日 mise en ligne le 20 octobre 2015
ひよこ豆粉のグラタン Karantika / Gratin de pois chiche

「ひよこ豆」、チックピー、ガルバンゾー、インドではチャナダル、国によって色々な名前があるように、多くの国で使われるこのお豆を粉にしたものもまた、インドや北アフリカのマグレブ国等でよく用いられる食材です。
こちらに紹介するヒヨコ豆の「粉」を使ったグラタンは、アルジェリアの庶民的なお料理、家庭料理でもあります。
ブログでも幾度か紹介していますが、このグラタンをバゲット(フランスパン)に挟んだ格別で激安のサンドイッチが、アルジェリアその他北アフリカ系移民が集う地域で売られていて、お国懐かしさ+その安さから根強い人気。
焼き時間はかかるけれど、お家で手軽に作れます。 アルジェリア人の友人によれば電子レンジでも作れるそう(サイズにより少なくとも15〜20分程の加熱要で、オーブンと大差ないみたい)
準備段階で材料を混ぜたところではとても「ゆるゆる」の生地、初めて作る時は、混ぜた段階でかなり緩い点にちょっと不安になるかと思いますが、これを焼くと、粉が水分を吸ってとろ〜りほっくりとした優しい味わいのグラタンに仕上がります。
粉と水の比率はおおよそ1対3。このレシピでは軽量カップ使用に、目安として粉のグラム表示を沿えています。

アルジェリア&マグレブ国での名称にはどうも色々ありまして、恐らく地域によって異なるのでしょう。
親しいアルジェリア人の友人(どちらかというと町出身者)によれば「カラン Karan」、「カランティカ Karantika」ですが、 聞き集めた情報では次のような名称もあるようです。 Garantita ガランティカ, El hami エル・ハミ、その他にも名称はあるらしい。 


材料:作りやすい控えめ量(2〜4人分)
  • ひよこ豆粉:すりきり1カップ(100g)
  • 水:3カップ(600cc)
  • 玉子:1個
  • 塩:小さじ半
  • クミンパウダー:小さじ1/3
  • オリーヴ油:大さじ3

  • 型塗り用オリーヴ油:少々
  • 付け合せ用ハリッサ(アリッサ)ソース:適宜

<必要な道具(目安)> ボウル、泡だて器(手動)、18cm角又は相応のグラタン皿。

<賞味期限> 温かいうちに賞味。 残りは冷蔵庫で2日ほど、電子レンジかオーブンで暖めなおして召し上がれ。

手順概要
材料を混ぜて耐熱皿に入れ焼く(途中経過は次のVIDEOで見られます)。

  1. オーブンを220度に熱し始める。
    耐熱皿の内側に型塗り用オリーヴ油を薄く塗る。

  2. ボウルにひよこ豆粉、卵、塩、クミンパウダーと水をまず1カップ入れて泡だて器かフォークでよく混ぜ合わせる。
    ダマが消えるように混ぜるだけ、泡立てません。
    ダマなく混ざったら残りの水を加え混ぜる。

  3. 生地を型に流し込み、余熱を入れておいたオーブン220度で30分ほど焼く。
    程よく焼けたかどうかを見極めるには、20分ほど経過してから、グラタン皿をそっと揺すってみます。
    生地がタプタプすぐ波打つようなら焼きが甘いのでまだ加熱、殆ど動かなくなればOK。

    オーブンから出して火傷しない程度に少し待ってから、温かいうちにアリサ(harissa)ソースを添えて召し上がれ。

※サンドイッチにする際も、温かいサンドイッチがお勧めです。
バゲットに切り込みを入れ、切り口片側にアリサソースを薄く塗ってからひよこ豆のグラタンを挟みます。 好みで二ゲラの種をちょっぴり散らしても。






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