マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 29 cotobre 2015
フンモス(ハモス)ひよこ豆のディップ 地中海料理 Hummus

乾燥豆を丁寧に煮て作っても良いけれど、缶詰のひよこ豆で十分に楽しめます。
フンモス、ハモス、フムス、フマス、ホモス、ホンモス・・・色々な表記があるHummusは、いずれもアラビア語源からのばらばらば表記で、英語ではHoumousハモス。
ひよこ豆をペーストにしたもので、白ゴマとレモンの風味たっぷりのサラダ、ディップ。
レバノン料理(*末尾に注釈)のアントレの定番のひとつで、アペリティフの肴にレバノンパンやバゲットなどのパンですくって、 その合間にフォークで一口、と半ばディップ、半ばサラダのようにも楽しめます。
家では大抵、缶詰を開けてちょっとしかひよこ豆を使わないお料理をしたら、その残りの豆でチャチャと作って冷蔵庫に入れ、その晩や翌日などにアントレに楽しみます。
レモンは、フレッシュレモンがあればもちろん良いですが、ボトル入りのレモン汁が実は結構便利なので、家では大抵常備しています。
レモン個々に酸味が違う場合があるので、初めは量を控えめに作り、最後に味見をして必要なら追加し調整するのが無難です。

このレシピでは、ひよこ豆の一部をよけて盛り付けてからあしらいに散らしていますが、すっかり出来上がってから粒のままのひよこ豆を混ぜ込んで、テクスチャーにメリハリを持たせてもまた美味しいですよ。
ひよこ豆が大好きという方は、是非粒を後から混ぜてみて。 豆そのままの味に時々当たるのも嬉しいものです。



材料:4〜6人分(正味量)
ひよこ豆(缶詰):2カップ(300g)
ニンニク:1片
タヒネ(白ゴマペースト):50g
レモン汁:大匙5〜7
塩:小さじ半
クミンパウダー:小さじ1/3〜1/2
オリーヴ油:大さじ2
水:大さじ1〜3適宜調整
あしらい用オリーヴオイル:大さじ1程度
あしらい用、好みでパプリカ粉末:少々

<必要な道具(目安)> フードプロセッサかミキサー。
<賞味期限> 冷蔵庫で3日。
<手順> 材料を順にフードプロセッサで混ぜる。

  1. ひよこ豆は、缶詰からザルにあけて軽く濯いで水切りしてから、飾り用に数粒よけておく(飾りに必要なければよけなくて良い)。
    ニンニクはみじん切りにする。

  2. ゴマペーストとレモン汁、塩、クミン、刻んだニンニク、オリーヴ油をまずフードプロセッサに入れて、ひよこ豆の1/4量をまず加えてペーストにする。
    フードプロセッサを傾けられれば傾けて、まんべんなく混ざるように、無理ならばあらかた混ざりペーストになったら一旦中身をかき混ぜる。
    残りのひよこ豆を加え再びフードプロセッサにかけてピュレにする。

  3. 初めのひよこ豆の水切り加減次第で、ここでの水の調整量が違ってきます。
    なめらかなペーストになって、混ざりが良いようなら水の追加不要。
    ペーストが重すぎて混ざりが悪いようなら、水をまず大さじ1、様子を見ながらもう少し加えても良い。
    味を見て、好みでレモン汁、クミンを追加しよく混ぜる。

  4. 器(平たいお皿に盛るのがあちら風)に盛り付け、残しておいたひよこ豆を散らしてあしらい用オリーヴ油を回しかけ、好みでパプリカを振る。

  • このサラダはレバノンの薄焼きパンにピッタリ。 インドにも似たようなパンがありますが、ピタパンやナンよりもずっと薄い、直系25センチほどの丸いパンです。
    レバノン、シリア、或いはギリシャ食材を扱うお店で見つかるかと思いますが、日本ではきっと珍しいことでしょうから、バゲット(フランスパン)などで。
  • このレシピではシンプルに、でも彩りにパプリカの粉末をふりかけましたが、中東では赤い染色材料にもなる木の実「スマック Smac」の粉末をふりかけたり、 刻みパセリを散らしたり、地域それぞれの多様なバリエーションがあります。
※ レバノン料理と書きましたが、このお料理が親しまれているのは中東から地中海に面する国々で、本当はレバノンだけではありません。
レバノンの他にお隣シリア、イスラエル、トルコ、ギリシャ等でも自国料理、その辺りの移民が移住先の国に広げ、このお料理の発祥国の「印象」は、国によって或いは人によって様々。 中東だと言う人、ギリシャだと言う人、はたまたユダヤ料理だ、アラブ料理だetc. ...
中でもよく知られた2国レバノンvsイスラエルで「我が国こそがフンモス発祥国」とトン単位で作ってギネス記録バトルを繰り広げているとか。






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