掲載日 2016年3月16日
ココナッツたっぷりチョコレートバー Barre chcolatée à la Bounty |
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アメリカのメーカーだけれどフランスでは子供から大人までみんな知っているチョコレートバーの1つに「Bounty ブンティ」というのがありまして、これはそのイミテーション。
ココナッツフレークがビッシリ詰まったチョコバーです。
材料は3品、チョコレートコーティングの技を極めようとしたら難しくなるけれど、程ほど手先が器用ならば手軽に作れます。
小さなバースタイルでも正方形の一口サイズにしても良いです。
或いは、少し難易度が上がりますが、クッキー型を利用して1つずつ型詰め手法で形成しても。
チョコレートを扱うレシピ、バレンタイン時期に質問が増えがちなため、細々説明を添えておきます。
材料:12本分位(正味量。 仕上がり数量はサイズによる)
ココナッツファイン:200g
コンデンスミルク(砂糖入り):130〜140gほど
チョコレート(デザートタイプ、クーベルチュールタイプ):200g
<必要な道具(目安)> 普通にお家にあるもの:ボウル、ゴムベラ、フォークなど。
<賞味期限> 常温で2、3日。それ以上も可能かと思いますが、あまり長く置かないのが無難。
<手順> ココナッツとコンデンスミルクを混ぜてかためて冷凍(1時間)、切り分け形を整えてチョコレートコーティングし固める(2、3時間から)。
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ボウルにココナッツファインを入れ、コンデンスミルクを入れて全体をよくよく混ぜ合わせる。
ギュッと押してみて、次のステップで板状に形成できそうな湿り具合かを確認し、必要ならコンデンスミルクを少し追加してまたよく混ぜる。
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オーブンペーパーかアルミホイルを平らな場所(テーブル、トレイなど)に置き、1をあけて厚さ1.5〜2cmほど、幅6、7センチの長方形にまとめる。
厚さはチョコレートバーとして適当な程度に。
バー状ではなくキューブにしたい場合は長方形でなく正方形でも良いですし、ティースプーンですくって手で一口大の玉に丸めても良い。
形が整ったら下に敷いたペーパーかアルミホイルで包み、冷凍庫で少なくとも1時間休ませる(後日続きを手掛ける場合は、それまで数日冷凍しておいてもOK)。
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2のココナッツの塊を冷凍庫から出し、幅2センチほどのバー(棒状)にカットしたら、角にやや丸みが付くよう手で形を修正する。
バーでなく正方形にカットして一口サイズにしても良い。 この場合も角を少し押して極軽く丸みをつけておくと、チョコレートコーティングのステップでボロボロ落ちにくくなります。
形ができたらチョコレートの準備が出来るまで冷蔵庫か冷凍庫に入れておく。
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チョコレートは小さなかけらに割って清潔で乾いたボウルに入れ、湯煎で溶かす。
かけらがすべて柔らかくなるまで混ぜないこと。 また、幾度もしつこく混ぜないこと。 混ぜ繰り返すと粒々したなめらかでないチョコレートになりかねません。
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テーブルかトレイにオーブンペーパー又はアルミホイルを敷いておき、
ステップ3で用意したココナッツをチョコレートにくぐらせ、垂れてくる余分をできるだけ落としてから、オーブンペーパーの上に置く。
残りのココナッツバーも同様のチョコレートコーティングを施す。
チョコレートコーティングしたバー(又はキューブ)のトップにフォークで模様をつけても良い(末尾に補足)。
そのまま、涼しい常温で、埃を避けて少なくとも2、3時間は置いてチョコレートを固める。
●チョコレートの選択について: ミルクチョコレートでも良いですが、物によっては溶かしたら固まらない場合があります。また、甘みがより強くなるのでくどい味になるかもしれません。
望ましいのは、チョコレートコーティング向きとされる「クーベルチュール」タイプ。 或いはもう少し幅広い使い道を前提とした「デザート」タイプ、この2つは、カカオ含有量程々、そして特に溶かしても
扱いやすい類です。
ヴァローナのショコラがあれば便利。割りにくいけれど扱いやすいし美味しいです。
本当は、「テンパリング」して最適な温度にしてからコーティングすると、チョコレートらしい艶を得られるのですが、これにはきっちりした温度計測か余程の慣れが必要。
ここでは言及しませんのでその気がある方はパティシエの専門書等を探してください。
●形成は、ココナッツミックスをボウルごと冷蔵庫か冷凍庫で冷やした後(コンデンスミルクの甘みが強いので、氷のようには硬くならない)にスプーンですくって
一口大に手で丸めてボール状にすることもできます。 ただし手で触れるほどに手にべたつくので、ラップで包んで丸めると良いでしょう。
バレンタイン用にハート形を狙う場合には、「型抜き」するのではなくステップ1で混ぜたものを型に押し込めて1つずつ形成します。
ココナッツファインは粗い粒、やや繊維状なので、クッキー型でサクッと切り抜けません。
●チョコレートコーティングを施した後、早く固めたいからと冷蔵庫に入れるのは避けましょう。 冷やしすぎてチョコレートが白っぽくなってしまう可能性大。