マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 20 août 2004
remise en page le 19 mars 2012
ブルターニュ風ギャレット:塩味のクレープ Galette de sarrasin

ブルターニュ地方に伝わるクレープの一種
“日本蕎麦”などと呼ぶ程なので、「そば粉」というのは日本特有なのだと思いこんでいた私。 フランスでもそば粉を使う事を知った当初驚いたものでしたが、その使い道も予想外なものでした。
味わってみると、なるほど素朴で美味しいものです。
具はお好みで、プロヴァンス風にオリーブとトマトにするもよし、本場ブルターニュやお隣ノルマンディー風にバターやクリームたっぷりにするなど様々な楽しみ方ができます。

ここではシンプルにハム、チーズと玉子を添えた(ギャレット・コンプレット:Galette complete)をご紹介します。

材料 : 4人分
  • そば粉:250g
  • 小麦粉:大さじ2
  • 水:500cc
  • 玉子:1個
  • 塩:1つまみ
  • サラダ油:大さじ1弱

    <トッピング:1枚当たり>
  • 玉子:1個
  • 溶けるチーズ:お好み
  • パリ風ハム:1枚
  • 塩・コショウ:少々
    ブルターニュ風にこだわるならばシードル(リンゴの発泡酒。 ブルターニュ産或いはノルマンディー産)。
    具材によって、赤白ロゼワインなどから好みのものを添えても良いでしょう。


作り方
  1. まず、クレープ(ギャレット/ガレット)生地を準備する

    ボウルにそば粉と小麦粉を振り入れる
    これに卵黄(卵白は後に使うので捨てずに保管する)を落とし、分量の水を少しずつ加えて泡立て器(手動)や木のスプーン(伝統的にはこちらを使用)などで丁寧に混ぜて、なめらかなクレープ生地にする
    更にサラダ油を加え混ぜ、乾燥しないよう食品用フィルムで覆って1時間休ませる
    (小麦粉に比べてそば粉はダマになりにくいですが、休ませることによって粉っぽさやダマをなくすことができます。 この段階で冷蔵庫で丸一日程度まで保存が可能)

  2. 焼き始める前に、卵白に塩ひとつまみを加えて泡立て、1の休ませておいた生地に加えてよく混ぜ合わせる
  3. フライパンを熱し、バター又はサラダ油を馴染ませ、普通のクレープと同じ要領で極力薄く生地を広げて焼く
    片面1分強(火加減にもよる)、縁がフライパンから剥がれてくるので、ひっくり返して最初に表を向いていた面にも焦げ目が付くか付かないか程度に焼いておき、お皿によけて次ぎも同様に、生地がなくなるまで焼く
    ※キッチンペーパーで余計な油分を適宜取り除きながら焼くと良い
  4. 3までの手順で全て焼き上げたら、中火弱のフライパンに再びバターを取ってクレープを戻し、ハムを縁5センチ程残して中央に広げ、さらにチーズ(ここでは軽くひと握り)を振りかけ玉子を割落とし塩コショウする(チーズと玉子は、玉子の座り具合によって逆にしても良い)
    対になるように4方面縁を折り返し、チーズが溶けるまでこんがり焼く
    完熟玉子が好みならば、裏返して好みな具合まで焼き上げるか、フタをして焼くなど好みで調整しても良い
    好みな具合に焼き上がったら、サラダなどを添えて召し上がれ
※ホワイトソースとツナ缶を併せるなど、少し固めに作ったクリームソースや、ブルーやブリーといったソフトタイプのチーズを使ってサラダを添えても美味しいです
※余ったら、ラザニアのパスタの代わりに使ったり、アイデア次第で色々に活用できます
具にもよりますが、意外にお腹がいっぱいになりますよ
※「パリ風ハム」は、フランスで「Jambon de Paris」と呼ばれるもの。 日本でならボンレスハムなどを用いますが、大判のパリ風とはサイズが極端に異なるので、1枚のみでなく2〜3枚は必要になると思います。 具の量はお好み次第。 ハムには意外にしっかりと塩味が付いているもので、更にはチーズにも塩分があるため、振りかけるお塩の量に気を付けて下さい。






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