マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 5 oct. 2004
remise en page le 13 mars 2012
ジャマイカン・ミートパイ Patties

ジャマイカでは、サンドイッチやピザ(NYなどのテイクアウトで立ち食いタイプ)感覚で親しまれるスナック、或いはファストフード的存在だという、パイのようなものです。
既に火の通った具を、楕円にのしたパイ生地でパタンと挟み、縁をチョンチョンととめて・・・
具材だけ用意しておけば、子供と一緒にお料理作りを楽しむには面白い作業ではないかな。
ジューシーな具の香りのポイントは、ハーブのタイム。 唐辛子も加えますが、辛味をつけるよりも風味を添える程度、味わうと最後にほんのりピリリと感じるかな というくらいに留めています。
熱々をハフハフ言いながらかぶりつくのも美味しいですが、具がしっかりと包まれているので、焼きたてを味わうと言っても少しだけ待って、火傷をしないくらいの暖かい状態で召し上がれ。

※本場では、動物の脂肪やショートニングを用いるとのことですが、このレシピではバターを使っています

材料 : 8〜10個分
    <生地用>
  • 小麦粉(薄力・強力半々):240g
  • バター:60g
  • 水:100cc
  • 塩:1つまみ
  • ターメリック(着色用):少々

    <具材用>
  • 牛挽肉:200g
  • 玉葱:100g
  • サラダ油:小さじ2
  • ポワロ(長葱):50g
  • パン粉:1カップ弱
  • タイム(乾燥):小さじ1/3
  • 塩:小さじ半
  • コショウ(粉末):少々
  • パプリカ(粉末):小さじ1/4
  • 唐辛子(粉末):少々
  • 水:200cc

    <その他>
  • 打ち粉(強力粉推奨):適宜
<必要な道具(目安)>
・鍋かフライパン
・ボウル
・めん棒
・オーブンペーパー
 又はアルミホイル
・オーブン

<賞味期限>
出来立てを賞味

  1. パイ生地を作る:
    ボウルに粉、塩、ターメリックをあわせてふるい入れる
    小鍋にバターを入れて湯煎でとかし、冷たい水を加えて混ぜ合わせた後、ボウルの中央に溝を作って全て流し込む
    菜箸などでかき混ぜ、生地があらかたまとまったら、ボウルの側面についている粉や生地も全てあつめて生地がなめらかになるようよく混ぜ合わせる(パン生地ほどにはこねず、長くても2分もかからないと思います)
    生地がまとまったら玉にしてボウルの底に置き、乾燥防止に固く絞ったぬれ布巾をかけて30分程休ませておく

  2. その間に具を用意する:
    葱は共にみじん切りにし、サラダ油を敷いた鍋又はフライパンでしんなりと炒める
    次いで挽肉と水の半量を入れて、弱中火で加熱しつつ、木べらなどで肉をしっかりとほぐしたら、残りの水、タイム、塩コショウ、パプリカと唐辛子を入れて、肉の塊が出来ないよう時々混ぜながら中火で10分程火を通す

  3. お肉が煮えたら鍋を火からおろし、パン粉を少しずつ加え混ぜて汁気を吸わせる
    (具はあくまでもジューシーさを保つようにパン粉の量を調整し、目安としては、鍋を傾けて、上になる片側に具材を寄せて、水分が下に落ちてこない程度になれば、仮にパン粉が余っても、追加はそこでストップして下さい)
    具材はこれで出来上がり。 あら熱が取れるまで休ませておく

  4. オーブンに余熱を入れ、天板は取り出してオーブンペーパーを敷いておく
    休ませておいた生地と具材を、得たいサイズによって各々8〜10等分し、まず生地を打ち粉をした作業台で楕円に薄くのす(暑さ3mm程、具を乗せたら2つ折りにすることを考慮して)
    のした楕円の生地の半分に、縁1cm強を残して具を乗せ、縁を水に濡らした指でさっと撫でるようにして湿らてから生地の縁が合うよう、具を乗せていないもう半分を折り返して閉じる
    閉じた生地の縁を、穴をあけないように丁寧に、寝かせたフォークの背の先端でチョンチョンと押してくっつけたら
    残りの生地と具も同様に形成し、オーブンペーパーに1cm以上間隔をあけて並べる

  5. 170〜180度のオーブンで20分程、こんがりと焼き上げる

    焼きたては、表面が多少冷めても中身が密閉されている為、かぶりついた時に逃げ出す蒸気や熱々の具で火傷をしかねません
    この点に気をつけて、暖かいうちに召し上がれ

※スパイスは、お好み次第で量を調整して構いません。
タイム以外は、お手持ちが無かったらコショウだけでも良いです。 でも、タイムはこのお料理の風味に大切な役割を成すので、ドライでもフレッシュでも、是非使って下さい。
※皮に加えるターメリックは着色用です。 あまり沢山入れるとショッキングイエローと呼びたいような凄い色になるので控えめか、全く入れなくても構いません。
※パン粉の量は、レシピ中にも書いた通り適宜調整して下さい。 お肉の加熱中に逃げる蒸気は火加減によるので、その結果残る水分にもどうしても違いが出る可能性があるためです。 パン粉の役割は、つなぎであると同時に、肉汁を含む煮汁の美味しさも具材としてしっかり味わうため。 具材をハンバーグのように固くまとめる必要はなく、肉まんの具とどっこいかもう少し柔らかいかな という位にまとめます。




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