マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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更新日 mise en ligne le 5 octobre 2001
remise en page le 13 mars 2012
ムール貝の“ムクラード”カレー風味 Moule Mouclade

ムール貝のワイン蒸しはベルギー、フランス共にとてもポピュラーなお料理
今回ご紹介するこちらはフランス発祥の風味付けです
厳密には西フランスのブルターニュ地方の港、ラ・ロシェルで始まったものと言われています
かつてその港には、アフリカからの船が停泊していたのだそうです
そんなアフリカのスパイスを土地のお料理に加えて出来上がったのがこの“ムクラード:Mouclade”ことムール貝のカレー風味
ハーブは多用しても、香辛料の利用が少ないフランス料理に定着した最初のスパイシーなお料理との説があります(スパイスが効いているという意味合いで、必ずしも辛いというわけではありません)
ただし、地元の人々の一種のお国自慢として聞いた話なので真意の程は定かでは無いのですが・・・

材料 : 2〜3人分
  • 生ムール貝(貝付):1キロ
  • セロリ又は玉ねぎ:100g
  • サラダ油又はオリーヴ油:小さじ2
  • 好みでニンニク:1片
  • バター:10g
  • 白ワイン:50cc
  • 生クリーム:150cc
  • クミンパウダー:小さじ1弱
  • ターメリックパウダー:小さじ1/5
    上2つカレー粉小さじ1で代用可

<必要な道具(目安)>
・大きなステンレス鍋か厚底鍋

<賞味期限>
出来立てを賞味。鮮度と適度な加熱加減が決め手なので、作り置きには向きません。

  1. ムール貝をよく洗い、貝から飛び出している繊維質や殻に付いた他の貝などをできるだけ取り除いてザルにあげておく
    セロリ又は玉ネギはみじん切りにする(ニンニクを入れる場合はこちらも同様みじん切り)

  2. フタをできる大きな鍋に油を入れて熱し、バターを加えてみじん切りにした野菜を炒める
    (バターは焦げやすいのと風味付けの役目もあるのやや後に入れます)
    野菜がしんなりしてきたらムール貝を加えて全体を混ぜ、白ワインを注いでフタをしておよそ10分弱火にかける

  3. 貝が開き始めたら生クリーム、クミン及びターメリック(いずれもパウダー)を加えてよく混ぜてフタをし、弱火のまま加熱する
    全体が暖まれば出来上がり
※貝から塩分が出るので塩は加えていませんが、最後に味を見て調整して下さい
※お好みで、火を止めた後に刻みパセリやバジル等を加えても美味です
※付け合わせはフランス風にフライドポテト(フレンチフライ)にしても良いですが、底に残るソースにはムールの旨味がたっぷり含まれているので、パンを添えて染み込ませてお召し上がり下さい
もしくは、余ったソースをパスタ料理などに転用したり、クラムチャウダー風にミルクで溶きのばしてスープにしても美味しいですよ。


 ビールか白ワインMuscadet



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