更新日 mise en ligne le 31 jan. 2005
remise en page le 13 mars 2012
ホウレンソウとトマトのタルト Tarte aux tomates et aux epinard |
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アントレ(前菜)や塩味のおやつに、はたまた軽食に便利なのが、お野菜のタルトの類。
キッシュもタルトの仲間ですが、今回ご紹介するほうれん草とトマトのタルトには、フィリングを注がずに、もっとシンプルに仕上げています。
フィリングが無い分キッシュよりもややカロリーも抑え目ですが、物足りなくならないようにリコッタチーズを添えるのがポイント。
ほうれん草の甘味とトマトの軽い酸味で、シンプルでも美味しいハーモニーを楽しめますよ。
材料 : 4〜6人分:24cmのタルト型1<タルト生地用>- 有塩バター:60g
- 薄力・強力粉半々:160g
- 玉子:1個
- 打ち粉(強力粉推奨):少々
<トッピング> - 新鮮なほうれん草:350g
- トマト:200g弱
- リコッタチーズ:100g
- 塩:小さじ2/3
- エメンタル(おろして):40g程
<必要な道具(目安)>
・ボウル
・めん棒
・24cm程のタルト型
・お鍋
・水切りザル
<賞味期限>
冷蔵庫で2〜3日
- まず、タルト生地を用意する
ボウルに粉を併せてふるい入れ、常温で柔らかくしたバターを加えて粉をまぶし、粉をたっぷり手にとりながらこすりあわせるようにして混ぜる
均一になったら溶き卵を加え(最初は少し控えめに様子を見て追加)、菜箸で混ぜ合わせた後、手でひとまとめにする(万が一水分が多すぎたら極少量の粉を加えて調整を)
生地がまとまったら手に取り、手の平で少し押して平らにし、2つ折りにしてまた平らに押し、もう一度折り畳んでからラップに包んで30分〜1時間、涼しいところか冷蔵庫で休ませる
(このまま1晩保存可能。 形成する少し前に冷蔵庫から出しておくと作業しやすくなります)
- ほうれん草は洗って水気を切り、おひたしの要領で好みの固さに茹で(でもドロドロに崩れない程度に留めて)、ザルにあけてお湯を切った後、冷水でさっとすすいで再びザルにあけて水気を切る
更に手でギュッと抑えて、出来る限り水気を取り除いておく
- オーブンに余熱を入れる
休ませておいたタルト生地を取り出し、必要なら軽く打ち粉をして、厚さ3mm弱程度にのした後、タルト型に敷き込む
この時、生地は引っ張らず、一旦フワリと型に乗せた後、中心から外側に向けてそっと抑えて固定する
縁も丁寧にそっと押して固定し、縁が高さ1.5ミリ程立ち上がるだけ残して、余分な生地をナイフでそっと切り取る(フィリングを流さないので、縁にたっぷりと高さを残す必要が無いため)
底全体をふくらみ防止のためにフォークでつつき、温めておいたオーブンで10分弱、完全には焼かず、表面に火が通って白っぽくなるまで焼いた後、オーブンの火は止めずに取り出す
- 2のほうれん草を刻んでからボウルに入れ、塩とリコッタチーズを加えて混ぜ合わせる
トマトは洗って縦2つに切ってからヘタと芯(中心の固い部分)を取り除き、5mm厚のクシ切りにする
- 下焼きしたタルト生地の上に、まずほうれん草を平らに広げ、クシ切りのトマトをまんべんなく並べる
この上全体におろしたエメンタルを散らし、温めてあるオーブンで30分弱、チーズがとろけてトマトがしんなりすれば出来上がり
暖かいうちに召し上がれ
※辛塩好みの方は、お塩をもう少し増やしても良いかもしれません。
ただ、チーズの塩分もあるので、加えすぎには気を付けて下さい。
※チーズは、エメンタルでなければいけないわけではありません。 日本でよくある「ピザ用ミックスチーズ(とろけるタイプ)」がお好みならそれでも構いませんし、エメンタルの他にもお好み次第で、グリュイエール、コンテ、カンタル辺りでも良いです。
ただ、パルメザンやペコリノ等の塩味が強めのチーズを使う場合は、量を控えめにするか、その塩味を考慮してお野菜に加える塩を調整します。 もっとも、チーズ30g止まりくらいなら、上記分量のままでも塩辛すぎるということはあまりないかと思われますが・・・
※温めなおす時は、ちょっと乾燥しますがオーブンやオーブントースターで焼き直しても良いです(最初の焼き加減にもよる)。
その場合は必ず先にオーブンを温めておいきましょう。 余熱をしっかり入れておかないと、オーブン自体が温まるのに時間がかかって、その分タルトが乾燥してしまいます。
※液体を流し込んで焼くわけではないので、タルト型(生地でなく“器”ですよ)が無くても作れないことはありません。
焼く最中にトマトから出る水分が落ちる可能性があるので、オーブンシートを大きめに用意し、丸く(或いは四角く)のした生地を広げ、縁を内側に起こした後外側に折り、少し立ち上げて指先で抑えて縁取りを用意します。
これにトッピングを施して焼きます。 トマトから水分が出ることを考慮して、縁ギリギリにはトマトを並べないようにちょっと工夫しましょうね。