更新日 mise en ligne le 29 sept. 2002
remise en page le 18 mars 2012
ラクレットとは、チーズの名であり料理の名。
スイス又はフランス(サヴォワ地方)原産の熟成タイプのラクレットチーズがその名で、そのチーズを温めて茹でたジャガ芋にのせて熱々をフーフーいいながらいただく冬にピッタリなお料理もラクレット。 チーズフォンデュよりもっと手軽です。
本場では小粒のジャガ芋を丸のまま皮ごと茹で、チーズは直径30cmを越える大きなものを真っ二つにしてオーブンの火にあぶってとろけたところを取り分けて、ポテトと一緒に食べます。 どうやらこの食べ方は昔からあったようで、そもそもチーズの名もラクレ(Racler)「削る」という意味から来ているのだとか。
フランスでもこのお料理は割と人気で、鉄板焼きなどのホットプレートと共に家電関連のコーナーには、ラクレット専用プレートまであり、テーブルの上で各自(6人用が一般的な模様)ラクレットチーズを一切れずつ温めて食べられるキットも存在します。
我が家にはそうしたセットは無く2人しか居ないので、フライパンで随時温めてサーヴするか、一気に温めて器に盛って各々好きなだけ取って熱いうちに食べています。
専用キットがあれば解説書に作り方が記載されている筈なので、ここではフライパン使用の“道具なしに楽しもう”バージョンをご紹介します。(レシピという程のものでも無いのですが、たまにリクエストが届くので)
ポテトの種類はお好みで、チーズは、ラクレットでなくルブロションでも美味しいですよ。
※写真は皮をむいて蒸かした芋にチーズをのせています。
材料 : 1人当たり
- じゃが芋:200〜300g
- ラクレットチーズ:100〜150g
- 好みでお塩:少々
作り方
- 皮ごと食べられる小粒のじゃが芋の場合は、ブラシなどを使って丁寧に汚れを落とす
大きなポテトの場合は、上記同様丁寧に洗って丸ごとでもカットしても、皮を剥いても構いません
(お好きなように)
- 塩を加えた熱湯で芋を茹でる 又は蒸かす
- ラクレット又はルブロションチーズを5ミリ弱にスライスし、フライパンに並べてトロリとするまで温める
これを銘々お皿に取った茹で立て(ふかしたて)の熱々ポテトにトロリとかけて出来上がり
簡単でしょう? おかずとしてなら、厚切りハムのステーキに添えるとよく合います
でも、我が家ではこれだけで一食になってしまうこともあります
ホットプレートをテーブルに出して、スライスしたチーズを別な器に盛って、各自温めてポテトにのせても良いです
※ルブロションはフランス産の牛乳を原料とするチーズ
見た目も、サイズは小さいもののラクレットにやや似ています
やさしい味でとろけ具合も程良いので、加熱するお料理にも向き、ポテトとの相性も良いのでこちらではクレープにお芋と共に挟んだお料理もあります
表皮部分も捨てずに使ってしまいますが、フェルミエ製ルブロションには表皮の薄いカビの下にフェルミエ製である事を示す鑑札が貼り付いているので要注意。br>