更新日 mise en ligne le 13 juiun 2002
remise en page le 18 mars 2012
“マカロン:Macarons”というと大抵皆さん、表面がスベスベしている淡いピンクやグリーンに色づけされた小さなお菓子を想像されると思いますが、それはパリ風マカロン:マカロン・パリジャンで、実はマカロンと呼ばれるものにも色々あります
現在マカロンとは「卵白に砂糖とアーモンド(粉)を加えて練って焼き上げた菓子」と定義されおり、世界に知られるパリ風マカロンを生み出したフランスでも、その元祖はイタリアにありフランスへはカトリーヌ・ドゥ・メディシ(メディチ)が伝えたとして知られています
先日ご紹介した「ココナッツ岩石(仏語から直訳してTOMATO銘々)」もその一種
今回ご紹介する“Macarons d'Amiens:マカロン・ダミアン”はその名の通りアミアン風です
上記パリ風との大きな違いは卵白を泡立てる事なくひたすら混ぜて作るところと、どうやらそのルーツはイタリアではなく、同国からアーモンドと卵白のお菓子が入ってくる前の13世紀頃からアミアンの街で作られていたと言われています
ボックスクッキーのように作りやすいものなので、プロの腕がなくても作れるのが嬉しいところ
製法には香りを加えたり卵黄を入れなかったりと、作り手によって様々あります
はちみつを加えているためちょっと焦げやすいのですが、ねっちりした生地は焼いてもパサつかず、アーモンドの味わいをたっぷり楽しめます。
材料 : 約30個分
- 玉子:1コ
- グラニュー糖:150g
- アーモンドプードル:250g
- はちみつ(100%):50g
作り方
- ボウルに玉子を割り、グラニュー糖を入れて白っぽくなるまで混ぜる
これに蜂蜜を加え混ぜる
- アーモンドパウダーを金ザルなど茶こしよりも目の荒いものでふるって1に加え混ぜる
(適当な道具が無ければよくほぐして加えれば良いです)
全体がよく混ざったらひとまとめにし、直径5センチほどの棒状にしてラップで包み、冷蔵庫で半日ほど休ませて固める
固めるといっても、柔らかくデリケートな生地なのでカチカチには硬くなりません
- オーブンに余熱を入れておく
2の休ませた生地を取り出してラップを外し、8ミリ幅に輪切りにする
オーブンペーパー又はアルミホイルを鉄板に敷き、輪切りにした生地の形を(切った際に形がひしゃげてしまったら、円形になるよう周囲を軽く手でおさえて整えて)2センチ以上の間隔を置いて並べる
これを180度のオーブンで15分〜20分弱焼く
アルミホイルを敷く場合は冷めてからそっとはがします
※アーモンドプードル(アーモンドの粉)は皮を含まないアイヴォリー色のものを使います
皮が入ると渋くなってしまうので
フランスにおいでの方、勿論スーパーの製菓材料コーナーでプードル・ダマンドゥを買えますが、モロッコ又はアルジェリア系のマルシェへ行くとかなり安く買えますよ
ただし大抵は500gの大きめの袋です
※アミアン風とは少し外れますが、無農薬ノーワックスのレモンやオレンジの皮のすり下ろしを混ぜて薫り付けしてもよく合いますよ
※フランスの気候ならば完全に冷めたものを缶や袋、密閉容器に入れて常温で10日ぐらいは軽く保存できますが、湿度の高い日本の特に夏場は密閉容器(匂いがつかないように)ごと冷蔵庫へ入れて、1週間程度を目安にするのが無難です。