更新日 mise en ligne le 6 juin 2004
remise en page le 13 mars 2012
ほうれん草とシェーヴルのカネロニ Cannelloni au chevre et aux epinards |
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以前、「シェーヴルチーズのカネロニ」として、挽肉とあわせたレシピを紹介しましたが、こちらもラサニアを使って、具をクルクルと巻いてグラタンにしたものです(シェーヴルは山羊のこと)。
今回はお肉は一切なし。
食物繊維たっぷりで、下準備さえ済んでしまえば、2〜3日後のお食事用に作り置きもできます。
山羊チーズは春から秋が旬なので、春先にフレッシュなシェーヴルが出てくる頃、よく育ったほうれん草にマッシュルームをあわせて、サッパリしたメインにおすすめです。
この辺りは山羊チーズの産地とあって、マルシェにはフレッシュ(非熟成)から熟成様々な手作りチーズが並びますが、入手できなかったりシェーヴルが苦手な場合には、リコッタチーズを使っても構いません。
材料 : 4人分
<具材>- ラサニア:12枚
- 茹でたほうれん草:300g
- 山羊フレッシュチーズ:250g程
- マッシュルーム:200g
- バター:10g
- 塩:小さじ1/4
<ソース用> - 玉葱:50g
- トマト:400g
- 塩:小さじ1程
- 刻みパセリ:大さじ2
- 好みで刻みニンニク:1片分
- オリーヴ油:大さじ1
<必要な道具(目安)>
・鍋かフライパン
・パスタ用鍋
<賞味期限>
出来立てを賞味
- <具材の下準備>
ほうれん草は少し塩を加えて湯がいておく(上記は湯がいて水切りし、絞った分量)
マッシュルームは石づきを除いて縦に薄くスライスし、バター10gと共にしんなりと炒めて塩しておく
- <トマトソースの準備>
トマトは好みで湯むきし、刻む
玉葱とニンニクはみじん切り
鍋にオリーヴ油とニンニク、玉葱を入れて透き通るまで炒める
これにトマトを加え、半量程度に煮詰めて塩、好みで胡椒もふっておく
- <パスタを茹でる>
お湯を沸かして普段パスタを茹でるのと同じ要領で塩を加え、更にオリーヴ油小さじ2〜大さじ1程(上記分量外)をたらしてから、ラサニアを茹でる
茹で上がったらお湯を切って、濡らして固く絞った布巾かお皿に広げてあら熱を取る(くっつかないように)
- <組み立てる>
1で準備した具材2種とチーズを16等分する
ラサニア1枚を縦長に広げ、手前にほうれん草、マッシュルームを置き、上にフレッシュチーズを乗せてクルクルと巻き上げる
残りのラサニアも同様に巻き、出来たロールをグラタン皿(我が家では大きめのタルト型使用)に並べる
用意しておいたトマトソースを全体に広げ、オーブン200度程で20分程焼く
暖かいうちに召し上がれ
※山羊のフレッシュチーズといっても色々あります。 ここでは、リコッタのようなテクスチャーの、サント・モール、プーリニ・サン・ピエール、ヴァランセ等のフレッシュを使います。 フェセルでは柔らかすぎるので、よほどしっかり水切りしないとまず使えないと思います。
トゥール辺りやポワトゥー、もしくはプロヴァンス等、山羊チーズを作る地方の方なら難なく見付けられることと思いますが、全く熟成させていない「昨日のミルクで作って水切りしただけ」というようなものが一番。
本物のサント・モールの場合には、完全又は殆どフレッシュでも、灰がまぶされている場合があります。 見映えの点では今ひとつですが、気にならないなら、それを使っても構いません。
勿論、お好み次第で上記のような程々に重量のあるタイプなら、熟成1週間程度でカビ居座ったものでも大丈夫。 ただしあまりドライな生地タイプは、食感が悪く(このお料理に使うには)、風味も強まるので避けた方が良いです。
シェーヴルのクセが苦手なら、スーパーマーケットで買えるリコッタチーズでも甘味があって美味しく出来ます。 カッテージチーズとして日本で売っているものは、割としっかり水切りされているようなので、ポソポソとした食感になってしまうと思います。 リコッタも無ければ仕方ありませんが。
マスカルポーネではクリーミーすぎて、温めるととろけだしてしまうので向きません。
※トマトは、水煮缶よりも生を使った方が断然美味しいです。 生トマトをさっと煮た、独特の酸味がチーズを爽やかにしてくれるから。