マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 22 juillet 2005
remise en page le 18 mars 2012
松の実のタルト Tarte aux pignons

松の実のタルト“タルト・オ・ピニョン”。
南フランスではパン&パティスリー屋によく並んでいますが、フランスでも中部以北ではあまり見かけません。 それどころか、思いの外知らない人も多いようで、馴染みのスパイス&乾物屋さんで「タルト用だから100g弱あれば充分」とポロリと発言したところ、店主含め列をなしていたお客さんまで「これでタルトを作るの?どうやって?」との声があがって驚かされたことがありました。
「洋梨のタルトの洋梨の代わりに松の実を散らせば良いのよ」とその場で説明した通り、フィリングはアーモンド風味の“クレームダマンド”、ナッツ好きにお薦めのタルトです。
松の実をアーモンドスライスに変えれば「Tarte aux amandes:タルト・オザマンド」として楽しめます。

材料 : 6人分、22cmのタルト型1つ分
    <タルト生地用>
  • 強力・薄力粉半々:150g
  • バター:50〜60g
  • 粉砂糖かグラニュー糖:大さじ1
  • アーモンドプードル:大さじ1
  • 玉子:1個

    <フィリングとトッピング>
  • バター:90g
  • グラニュー糖:70g
  • 蜂蜜:50g
  • 玉子:3個
  • ヴァニラエッセンス:数滴
  • アーモンドプードル:110g
  • 薄力粉:大さじ1半
  • 松の実(塩無添加):60g

<必要な道具(目安)>
・泡立て器(手動)
・めん棒
・タルト型
・ボウル1〜2個

<賞味期限>
常温で2日、冷蔵庫で4〜5日迄
作り方
  1. タルト生地を作る
    ボウルに粉、アーモンドプードルと常温で柔らかくしたバターを入れ(粉を入れた上にスライスバターを乗せてしばらく室温に置いておくと良い)、指先で粉とバターをこすりあわせしっかり混ぜる
    これにグラニュー糖を散らし溶き卵を加え、菜箸であらかた混ぜた後、手でまとめて極々軽くこねて均一な生地にし、のしてタルト型に敷き込み、ラップをかけて涼しい所で30分〜1時間休ませておく
    (粉っぽくてまとまりが悪ければ水少量を加え、逆にベタつく場合は粉少々を追加する)
  2. 型に敷き込んで休ませておいたタルト生地の底全体をフォークなどでつつき(生地に含まれる空気でポコポコと膨らむのを避けるため)、オーブンを180℃に温めてから10分弱、生地表面が乾いたようになり色づく前に取り出してあら熱をとっておく
  3. フィリングを作る
    ボウルにバターを入れて常温で(急ぐ場合はぬるめの湯煎にかけて)柔らかくし、グラニュー糖と蜂蜜を加えてクリーム状によく練り合わせる
    1個ずつ玉子を割入れて、その都度よく混ぜ合わせる
    ヴァニラ、次いでアーモンドプードルと小麦粉を入れ、均一に混ぜる
  4. 空焼きしておいたタルト生地の上に3のフィリングを流し込み、ゴムベラなどで表面を平らにならして、表面にまんべんなく松の実を散らし、温めておいたオーブン180℃で25〜30分程焼けば出来上がり
    冷ましてから召し上がれ
※アーモンドプードルとは、薄皮を除いたアーモンドを潰して粉にしたものです。 仏語ではamande en poudre又はpoudre d'amande。 スーパーマーケットの製菓材料コーナーやドライフルーツの棚で見つかります(北アフリカ系食料品店かマルシェの方がお買い得の可能性もあります)
※焼き時間はお使いのオーブンによって前後します。 蜂蜜が加わった生地はお砂糖だけよりも焦げやすくなるので、こまめに様子をみながら、早々に焦げてしまいそうならタルト全体をカバーできるサイズに切ったアルミホイルをのせて焼き続けて下さい。
焼き上がりの確認は、フィリングが少し膨らみ、中心をそっと押してみて、生地に弾力があれば焼けています。






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