Moules à la Provençale トリプルチーズのパスタ

もの凄い勢いで繁殖する貝で、日本にも生息しているのに何故か輸入物ばかり、それも驚く程高値で売られる（日本でね）ムール貝。
ムール貝と言えばフリット（フライドポテト）、その２つが揃うとベルギー料理の代表格の一つです。
隣国であるここフランスでもお馴染みで、お魚屋でキロ当たり3〜4ユーロとお手頃価格。　しかも割と長い期間、それこそ「Ｒの付く月」だけに留まらず見つかるので、我が家の食卓にのぼる回数もおのずと増えます。
大抵はシンプルな白ワイン蒸し、さもなくばクリーム大好きの相棒のリクエストに応じてクリーム風味数種類（レシピは既にいくつか掲載しています）。
今回ご紹介するのは、同じ路線のプロヴァンス風です。

材料：２人分

• 殻付き生ムール貝：１kg
• オリーヴ油：大さじ１
• ニンニク：１片
• 玉葱、ピーマン、セロリ併せて：150ｇ程
• フレッシュトマト：200ｇ
• 白ワイン：40cc
• 刻みパセリ：３枝分程好みに

＜必要な道具（目安）＞　ムール貝のかさの倍の鍋（フタ付き）
＜賞味期限＞　買ったその日に調理し、調理してすぐに賞味すること。

1. トマトは皮をむき種を取り除き、果肉を粗みじん切りにする
   ニンニク、玉葱、セロリ、ピーマンは全てみじん切りにし、鍋にオリーヴ油を入れて野菜全てを、焦がさないように、あらかた火が通ってしんなりするまで炒める
   
   
2. 野菜を炒める傍ら、ムール貝の外側にフジツボなどが付いていたら包丁でこそいで取り除き、貝の合わせ目にあるヒゲ根のような繊維を引き抜いてから、さっと水洗いしてザルにあける
   この時、開いた貝があったら必ずよて、指でつまんで閉じてみて、すぐに貝がピッタリ閉じなければ鮮度が悪い証拠なので捨てるのを忘れずに
   
   
3. 炒めた野菜の入った鍋に掃除したムール貝をあけてトマト、白ワイン、刻みパセリを入れてさっとかき混ぜ、フタをして４〜５cmのムールなら10分程、全てがパックリと貝を開くまで蒸し煮にすれば出来上がり
   仕上げに、好みで刻みパセリを追加するとより香り良くなる。
   

※ムール貝を買う時には、必ず貝がしっかりと閉じたものを選びましょう。　たまに開いたのが混じっていることもありますが、チョンチョンと指でつまんで閉じてみると、貝が慌てて閉じるか（元気に生きている証拠）、のんびりジワジワと貝を閉じるか（息も絶え絶えな状態）、全く閉じないか（もう生きていないので食べない方が良い）の確認が出来ます。
マルシェなどで山になるムールの多くが開いているような場合には、購入は避けた方が良いです。
調理した後も貝がピッタリ閉じたままなら、その１つは食べるのをあきらめ、無理にこじ開けずによけるのが無難です。　これはお店で食べる時も同様。　たまにそういうのがあり、牡蛎に比べると食中毒は遙かに少ないので食べて支障無い場合が殆どですが、気を付けるに越したことはありません。

Cotes de Provenceコート・ドゥ・プロヴァンスの白かロゼ、Sancerreサンセール、Cotes du Rhoneコートゥ・デュ・ローヌの白など