マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 14 juin 2006
remise en page le 18 mars 2012
干しイチジクのイタリアンパイCrostata aux figues sechees

フランスではタルト、英米ではパイ、イタリアではクロスタータ、どれも似ているようでなんとなく非なり。
クロスタータと呼ばれるイタリアのシンプルな焼き菓子には、生地がややふんわりめとクッキーのようにサックリめと、地方によるのか多少違った感じの生地が混在しているようです。
隣国とはいえあまりその辺り詳しいことは分からないので、このレシピはあくまでも我流。
参考にしたのは、以前仏国内の出かけ先で味わったクロスタータの味わいです。
帰宅後早速、少し柔らかめのクッキー生地で作ってみて以来、色々な具で楽しんでいます。
今回のレシピはドライイチジク。 パック詰めを買ったは良いけれど、なかなか消費しなくてほぼ1パック丸ごと残ったまま、糖分が表に結晶化していたのでお片づけに作ってみたら、これが案外美味しくて。
色々なメーカーから販売されているフィグロールのようなタルトです。

材料:22cmのタルト型分
  • バター:100g
  • 玉子:1個
  • 薄力・強力粉半々:170g
  • オレンジの皮すりおろし:1個分
  • グラニュー糖:50〜60g
  • ヴァニラエッセンス:少々

    <具材>
  • ドライイチジク:250g
  • オレンジの絞り汁:1個分
  • シナモンスティック:半本

<必要な道具(目安)>
・タルト型
・泡立て器(手動)
・ゴムべら
・ボウル、めん棒
<賞味期限>
湿気を避けて4〜5日
作り方
  1. イチジクは、茎についていた部分は硬いので1つずつ丁寧に確認し、付いていたら切り落とした後、各々6〜8等分して鍋に入れる
    これにオレンジの絞り汁とシナモンスティックを加え、フタをして中火弱で一煮立ちさせたら弱火に落とし、5分ほどとろ火で加熱したら、フタを外してそのままあら熱を取る
    汁気が多く残っているようなら、早めにフタを外して適当に水分を飛ばす(冷えるとジャム同様汁気が少し減るのを考慮して)。 足りないようなら少しオレンジ果汁か水を加えて調整する
    ※オレンジを絞る前に、皮をすりおろしてボウルに入れておくと良い
  2. タルト生地を作る
    ボウルにバターを入れて常温で柔らかくし(サラサラに溶かさないよう注意)、グラニュー糖とオレンジの皮のすりおろし、ヴァニラエッセンスを加え、ホイッパー(手動)でよく撹拌し、白っぽいクリーム状にする
    卵を小鉢などによく溶いておき、バタークリームをよくかき混ぜながら少しずつ溶き卵を加えてすっかり混ぜ合わせる
  3. 2のボウルに粉をふるい入れ、ゴムベラでサックリと全体を均一に混ぜ合わせたらひとまとめにし、ラップに包んで冷蔵庫で30分程休ませる
  4. 休ませておいた生地を取り出し、残りをラップ2枚の間に挟んで、めん棒で厚さ5mmほどに伸したら、表面のラップを外して、下敷きのラップごとタルト型の上にひっくり返し、型に生地を敷き込む
    タルト型の縁一杯で余分な生地を切り落とし、残った生地は再びラップで挟んで薄くのして冷蔵庫で休ませておく(冷やしておかないと後で扱いにくい)
    型に敷き込んだ生地は、手で抑えて型の高さ半分程度迄押しつぶしてやや厚く丈の低い縁を作る
  5. 5の生地の上に、1で煮て冷ましておいたイチジクをまんべんなく平たく並べる
    この上に、余った生地を幅1.5cmのリボン状にカットして、格子に上面を覆って縁を固定したら、オーブンで25〜30分程焼く
    すっかり冷ませば出来上がり
※バターは、家では普通の有塩バターを使っています。 その塩で甘味が引き立てられる上、ドライフルーツの甘味も強いので、クッキーの甘味は控えめにしています。このレシピでは私はグラニュー糖は50g、甘党サンは60gにしても良いです。
※生地が暖まるとすぐ柔らかくベタついてしまうので、途中で扱いにくくなってしまったら、迷わず冷蔵庫へ入れて、冷えたら続きを作りましょう。






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