マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 18 août 2007
remise en page le 17 mars 2012
ビールのタルト Tarte à la bière

ビールの国ベルギー国境に近い北フランスで親しまれる、ちょっと珍しいタルト。
名前の通りビールを使い、仕上がったタルトにもビールの風味とほんのり苦みが感じられる独特の風味を楽しみます。
極々僅かながらもアルコール分がほんの少し残るので(1%程度又はそれ以下)お子さんには向きません。
アルコール分をすっかり除きたかったら、ビールを一旦お鍋で煮てから使う手もあるかとは思いますが・・・ 風味が逃げてしまうので、あまりお勧めできません(私は試していません)。
淡くなく、でもクセの強く無い一般的なブロンドビールを使うのがお勧めです。

材料:24cmのタルト型1つ分
    <タルト生地用>
  • 薄力粉:70g
  • 強力粉:70g
    (又はフランスのfarine type55:140g)
  • バター:60g
  • 水:大さじ2
  • 打ち粉(強力粉):少々

    <アパレイユ(フィリング)>
  • 玉子(Mサイズ):3個
  • 三温糖又はヴェルジョワーズブロンド:140g
  • 生クリーム:40cc
  • ブロンドビール:200cc
  • 薄力粉(farine type55):大さじ4

<必要な道具(目安)>
・ボウル
・タルト型

<賞味期限>
暖かいうちに、又は冷めて/冷やして
保存は冷蔵庫で4日迄(庫内の匂いがつかないよう注意)


Emile Henry タルト皿 24cm
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  1. タルト生地を用意する
    ボウルにバターを入れて湯煎で溶かし、あら熱がとれたら水を加え混ぜ、粉を加えてシリコンベラ(ゴムベラ又は菜箸)でざっと混ぜ合わせ、捏ねないように手で軽くまとめる。
    これを手の平で平らにして3度程折りたたみ、出来れば30分から1時間、涼しいところで休ませる。

  2. 用意したタルト生地を冷蔵庫に入れた場合は、伸し易いよう早めに冷蔵庫から出して常温にしておき、必要なら打ち粉(粒子の細かい強力粉推奨)を少しふってめん棒でのす。
    のした生地をタルト型に乗せ、中央から型に固定して行く。 この時、生地を引っ張って固定すると、下焼きした時に少し焼き縮みするので、必ず中央から放射線状に縁に向かって固定して行くこと。
    型の側面にも生地を固定したら、はみ出した分は型の外側へ開いて、型の縁にめん棒を転がして余分な生地を切り落とし、縁の形を整える。
    生地全体をまんべんなくまばらにフォークでピケしたら(ピケ=フォーク又は専用の道具で膨らみ防止につつくこと)、予熱を入れたオーブン180〜200度弱で10分程、焼き色がつかない程度に下焼きする。
    (この時、タルト生地用の重石があれば用いる。無ければアルミホイルを敷いて乾燥インゲン豆などを重石代わりにしても良い)

  3. <フィリングを用意する>
    ボウルに玉子と砂糖を入れて泡立て器で玉子をよく溶きほぐす。
    これに生クリームを入れよく混ぜたら、ビールを注ぎ混ぜ、小麦粉をダマにならないようにふるいを通して少しずつ加え混ぜ合わせる。

  4. 空焼きしておいたタルトに流し込み、180度のオーブンで40分程焼く。
    焼け具合は、タルトをそっと揺すってみて、火の通りの遅い中心部分がフニャフニャとしなければほぼ大丈夫。 暖かいうちはフィリングが膨らんでいて多少柔らかいので、あくまでもそっと揺すって、水っぽくなければOK。
    あら熱がとれてほんのり暖かいうちに、或いはすっかり冷ましてから、又は冷やしてと、お好みの温度で召し上がれ。

※焼き時間はオーブンによって多少前後しうるので、様子を見て調整して下さい。
もしも上火が強くて早々に焦げすぎてしまいそうなら、上にふんわりアルミホイルをかぶせてあげると上面の焦げを調整できます。 焼き始めた当初から乗せると焼き色がつかないので、途中でかぶせるようにすると良いですよ。
※ビールには、白、ブロンド、ブラウンと色々種類がありますが、このタルトにはクセのない普通のビールをお勧めします。
ヴェルジョワーズというのは北フランスやベルギーで作られ&使われる砂糖ビーツを原料としたブラウンシュガーの一種。色が明るめのブロンドblondeと濃いめのブラウン(ブリュンヌbrune)とあり、明るめの方、或いはカソナード(明るめ)、日本なら三温糖がお勧め。 いずれも無ければ上白糖かグラニュー糖でも構いません(でも、素朴なお砂糖も風味もこのタルトの個性に一役買うので、甘味だけでなく多少風味あるお砂糖推奨)。
※一旦冷めてからも、電子レンジでほんのり程度に暖めて味わえます。 ただし目一杯加熱しないよう気をつけて。






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